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2008年5月22日木曜日

[本] 東大とハーバードは正攻法の先にある…『「東大」「ハーバード」ダブル合格 16倍速勉強法』本山勝寛

東大とハーバードはあこがれの大学ですが…なぜかというと、本がたくさんあって、研究のための設備と金がうなっているから、というのは少々言い過ぎでしょうか。故に弊害もあるという話も聞きますが、立派な大学であるというのは誰しも認めるところでしょう。その大学を両方とも合格したという方が書いた「勉強本」です。そのタイトルは
16倍速勉強法 (Kobunsha Paperbacks Business 15)
16倍速という2の4乗に引かれた私は早速読んでみました。昼食の待ち時間の間に読了。



作者の主張する「勝利の勉強方程式」とは

地頭×戦略×時間×効率

ですが、各項目が2倍になると全体として16倍になるという話だそうです。

ちょっとだけ本筋とは関係ない意地悪なツッコミをいれておくと、「16倍」であっても「16倍速」じゃないだろうと。この方程式で得られる単位はぱっと見で「速度」ではなく「時間」なので、何倍速といういいかたは違うかなと。単位が明確なのは時間のみで、効率の数値の取り方にも依存しますが、物理専攻の方なら「16倍速」という速度にしたかったら、毎時とか毎分とか毎秒に相当する単位を明示しないと!作者も「数を扱う力」という話を本文中しているので、ちょっとツッコミを入れてみたくなった次第。本の筋から離れるので、まあ与太話として流して下さい。

「勝間本」の読者にしてみればごくごく当たり前の話ですが、この本の作者も述べている通り、とにかく目標を決めて実行するということにつきるようです。言葉にすれば簡単な事ですが、行うは難し。どうすればその敷居を下げられるかについて説明がなされています。勝間さんも受験本で有名な和田秀樹氏も著書で述べられていますが、とにかく細かく目標をブレークダウンして、行動する単位を手が届くように「やりにくさ」を感じないようにするのがコツのようです。

あとはどれだけ強烈な目的意識、モチベーションを維持できるかなわけで、「16倍速勉強法」でもその点を「戦略」として掲げている訳ですが、この本では著者のモチベーションの元が明らかになっておらず(おそらく「お金がなくても東大合格、英語がダメでもハーバード留学、僕の独学戦記」で述べているのだと予想されますが、未読のためなんとも…)その点、ちょっと残念な気がします。東大をでるのに飽き足らず、さらにハーバードの教育大学院へ行きたかった理由というのがちらっとでも書いてあればよかった。TOEFLやGREの得点を高くする事のモチベーションがハーバード大へ行きたいという話だったというのはよくわかったのですが…その先にある志とは?というのが少しでも伺い知れるようならもっと面白かったです。

さて翻って、我が身の事。TOEFL よりは TOEIC の点数を上げる方が楽に思えるので当面はそちらを優先しようと思うのですが、いずれ TOEFL も GRE も問題になってきます。(<まだあきらめてないらしい)国内でも英語のスコアが必要です。なんとかする方法を模索中の私にとって、成功体験を読んだり聞いたりするのは有意義な事です。そうした話や、この本のような勉強法を読めば読むほど、聞けば聞くほど、至極全うな結論にたどり着きます。つまり、

まず、やること。
目標は高く持つこと。
段階を踏んでやること。
やることを、あきらめないこと。

私も病気に負けてないで、もっとがんばらねば〜と思うのでした。

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