iPhone のアプリを作ろうと、今勉強中です。英語の資料しかないのは別にかまわないのですが、iPhone SDK の NDA がかなり強力で、共同作業やネット上でオープンに聞いて回るという事が難しい感じがします。実際、そういう情報がかなりあって「じゃあ、わからないときはどうするのよ?」というのが個人的には問題だったりします。
Apple にインシデント発行してもらうような予算がない人はどうすればいいのでせうか。
iPhone NDA: Doing more harm than good | ars technica
http://arstechnica.com/news.ars/post/20080728-iphone-nda-doing-more-harm-than-good.html
NDA によるあおりを受けたのか、iPhone 開発関係の書籍がなんだか発売延期になっていたり、発刊時期が未定になっていたりします。
最初どういう事かよくわからなくて、いろいろ調べてみました。
NDA 違反になる行為|NDA
http://iphone-dev.g.hatena.ne.jp/keyword/NDA
iPhone の NDA についてアップルの人に聞いてみた。|ku-sukeのはてなダイアリー
http://d.hatena.ne.jp/ku-suke/20080626#1214485406
つまり、
・iPhone SDK に含まれる内容は、競合他社に漏れるとまずい事になる。
・よって、開発者が入手した内容は原則公開禁止。
・ただし、クローズドな環境(同じ社内の同じプロジェクト等)でなら、ソースコードやSDKの資料が外部に漏れないようにした上で、情報交換を認める。
というような事らしいです。
個人的に Web でどう開発したとか書くというのも駄目らしいです。iPhone に限って言えば Open Source 的な手法はこの NDA がある限り無理なのかもしれません。しかし、ここまで秘密保持をせまるなら、Apple が率先して開発者向けに ML やディスカッション・ボードを設けたり、定期的に開発者向けのセミナーを開催してくれないことには、なんともやりにくいという感じがします。(WWDC へ行けって?そりゃそうでしょうが…アメリカだし。)今現在 ADC のページから確認できる公式の iPhone 関係のMLは Safari がらみの ML しか無いようです。
MacOS X についても Xcode 3.0 から NDA 適用という噂もあり、ちょっとこの辺のどうこうから目が離せなくなってきました。Web 上で書けない事が多くなってくるのも、なんとなく嫌な感じです。
本気で商売する人は、Apple の ADC Select 以上の会員になりましょう、ということなんでしょうか。NDA は今や当たり前のことですし、ADC の Select を買って(インシデント2件分の)サポートしてもらうというのもありですが、NDAで厳しくコントロールを迫るのであれば、もうちょっと開発者に優しい環境を整えてもらいたいなと思っています。
0 件のコメント:
コメントを投稿