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2008年4月9日水曜日

科学の進歩と学習の方法

たとえば、フツーの高校を出て、電子回路を触った事が無いような人が工学部に進んだとして、そういう人向けに今のインテルのCore2Duoのアーキテクチャを一から教えるとかは、それまで勉強したことのない学生に対しては大変しんどいんじゃないか。新入生はもとより、3年次でも怪しいと思う。ましてや文系の学生に教えられない。

でもこれからは、小さい頃から、できれば小学校の高学年くらいから、情報系ならそこんところを少しでも教えておく必要が実はあるんじゃないかと思っている。コンピュータの基本的な構成は、小学校の高学年ならわかるだろう。論理回路だって、AND, OR, NOT くらいは2bitくらいなら行けると思う(ていうか、教えてる?)

もう文系理系でわけるのはナンセンスなんではないかと思うし、理系に進もうと思った時点でやるべき事が山の様になっていたのでは、大学では時間的に教えられないことが多くなりすぎる。結局まともに勉強しようとおもったら、少なくとも修士までは大学院に行くことになる。

インドとか中国では、それこそ信じられないくらい理数工系の勉強させる大学もあるらしいので、平気でそういうのをこなす能力がある人も居るらしいが、今の日本だと10年計画くらいで小学校高学年位からそういう人を育てるくらいの気概が大人に無いと、全然人材なんて育たないんじゃないだろうか。学校で無理矢理勉強させるんでなくても、ちゃんと技術の事がわかる人間を誰かが育てないと、本当にオフショア開発しかできなくなるんじゃないか。そのうち、教えられる人も自分の国には居なくなって、メーカの新人研修は「インドへ行ってください」とか言われかねない。

ということを、止めども無く考えていると、やっぱり、学習方法をもっと効率よくするべきなんじゃないかと思う。学ぶべき事柄は増える一方なのに、本質的な事はなにかとか、どう学んで行けばいいかとか、そういうメタな議論て、あまり表に出てこない。だから、勉強方法なんて個人差がありすぎて、それが成績の差になっているようにも思える。

塾に行けば勉強する時間が長くなるから、比例して成績ものびるだろうけど、そうじゃなくて、もっと外で一生懸命遊んでも、余裕で志望校に合格できるような賢い勉強法があるんじゃないか。今大人達が生産性を上げようと血眼になって体得しようとしている勉強法を、もっと子供達に還元するべきなんじゃないかと。

義務教育では、メタな部分をしっかり体得できるような仕組みにした方が、迷いがないんじゃないだろうか。あまりにも教科毎の細かいことを突っ込んで教えすぎるのは受験の悪弊だとおもう。かといって、プレッシャーの無い所に進歩も無いと言えるし、さじ加減はむずかしいんだろうけれども。義務教育で必要なことはすべてマスターできるように(高校じゃ遅い)、もっと教える内容の構成を考えるべきだとおもう。

科学が進んでも、学ぶ速度が遅いんじゃ、これからが心配かなと。

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