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2007年8月28日火曜日

X端末と仮想化デスクトップ

IT Media News
「ソフトゼロ」の仮想化デスクトップ

この手の製品を見聞きするたびに「X端末だぁ」と思ってしまう。これはWindows鯖につながるマシンらしい。曰く、

Panoデバイスはすべてのソフトをデスクトップからサーバに移しているため、ソフト更新の必要などがなく、デスクトップTCO(総所有コスト)を70%減らせるとPano Logicは述べている。

大規模な事業者は、従業員のパソコンを管理するコストを減らしたいから、結局、サーバ上に全部物を置いて、セキュリティ対策万全!っていう感じにしたいのだろう。実際、よく忘れ物をして、個人情報企業秘密だだ漏れ…っていうのはよくあるし。

今までさんざんダウンサイジング(死語?)だのSOAだのと言って目指してきたのが、これなのか?ダム端末に汎用計算機っていうスター型の図式と違うところと言えば、各マシンの性能が一昔前とは段違いという事になるんだろうけれど…それでも数が多くなったときのホストの処理能力や、ネットワークのトラフィックは大丈夫なんだろうか。

企業などで使うときには一極集中型の方が管理しやすいし便利ということなのか?(まあ、それはそうだろう。)サーバが攻撃されたら、どうしようもなくなるという根本的な脆弱性については、よりいっそうリスク要因を大きくするだけなのではないか?

ノートパソコンに代表されるようなパソコンは、もはや企業ではお荷物的存在で、そのうち、こんなのに置き換わっていくんだろうなぁ。でもって、今のPCは、きっと真の意味でPersonalな物になっていくような気がする。

個人的な感想を言えば、企業はそれで良いかもしれないが、計算機のあり方として、本当にそれでいいのかという気がする。自分の計算機利用(プログラミングを含む)のリテラシーを上げておかないと、それこそビッグブラザーに無断で接続されていても後の祭り、という怖い考えになってしまった。杞憂だといいのだが。

権力や情報が集中するのは、計算機の世界も、政治の世界も、経済の世界も、多様性を認めないという意味で、あんまり良くない気がする。行き過ぎた管理社会にはご用心…

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