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2008年6月26日木曜日

[本] 強み診断でわかった自分の「強み」?…「さあ、才能に目覚めよう あなたの5つの強みを見出し、生かす」

smoothさんのブログでも取り上げられていたこの本「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす」ですが、ちょうど昨日フォトリーディングしたばかり。これから活性化する予定ですが、取り急ぎ「ストレングスファインダー」なるものを試してみました。



さて、私の試した結果は…

「原点思考」Context
あなたは原型が表面に浮かび上がるような質問が必ずできなければなりません。なぜならば状況がどうであれ、過去の原型を見たことがなければ、あなたの決断に自信が持てないことになるからです。
…うーむ。それはテンプレートだのみってことですか(汗)まあ曲がりなりにも科学史研究者志望だからと言えない事も無いですが、なんかそれってどーよ的な診断。前例主義に陥ってますかね(爆)

「着想」Ideation
確実なのは、着想はあなたにとってスリルがあるということです。そしてほとんど毎日そうであれば、あなたは幸せなのです。
…手帳にあれこれアイディアを溜め込むのは楽しいですけど、それが何か(w

「戦略性」Strategic
そして、あなたは起こる可能性のある障害の危険性を正確に予測することができます。それぞれの道筋の先にある状況が解かることで、あなたは道筋を選び始めます。行き止まりの道をあなたは切り捨てます。まともに抵抗を受ける道を排除します。混乱に巻き込まれる道を捨て去ります。そして、選ばれた道――すなわちあなたの戦略――にたどり着くまで、あなたは選択と切り捨てを繰り返します。そしてこの戦略を武器として先へ進みます。これが、あなたの戦略性という資質の役割です:問いかけ、選抜し、行動するのです。
…正直、もめ事はいやだからというのは、資質にかなっているらしい。

「収集心」Input
あらゆる利用の可能性を考えているあなたは、モノを捨てることに不安を感じます。ですから、あなたは物や情報を手に入れ、集め、整理して保管し続けます。それが面白いのです。それがあなたの心を常に生き生きとさせるのです。そしておそらくある日、その中に役に立つものが出てくることでしょう。
ヲタクの資質、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
なぜこれが一位でないのかと小一時間(w

「学習欲」Learner
この「学習欲」という資質は、必ずしもあなたがその分野の専門家になろうとしているとか、専門的あるいは学術的な資格に伴う尊敬の念を求めていることを意味するわけではありません。学習の成果は、「学習のプロセス」ほど重要ではないのです。
っていうか、勉強好きな人は多かれ少なかれ、そのプロセスが好きなんでは?プロセスほど重要ではないって…プロセス以上に成果がでたら、人並みに嬉しいんだけど、それじゃ駄目ですか(爆)


ところで、この「ストレングスファインダー」は本を買った人しか試せないのです。(よって私も中古はお勧めしません)

二者択一っぽい選択肢から選ぶのですが、20秒以内で英語の設問に回答するのは私には無理なため、素直に日本語にしておきました。でもかなりどーゆー意味だろうかと悩む文章もありました…一見してムリ目な選択肢が並んでいて、どっちも〜っていう時にかなり困るんですけど。そんなの状況によって考え方かわるじゃん!的な…(苦笑)

なので、あくまでも参考的に考えると良さそうです。これをどういう場面で強みにしていくのかっていうのは、まだわかりませんが(w
でももし私を知る人が結果を一見することがあるならば、大変悔しいですが「あ〜そのまんま」と言う事は、まず間違いないかと思われます。その程度には確度は高いかと(爆)

ご興味のある方は一度お試しあれ!

2008年6月24日火曜日

[MM] 勝間和代さんの「ビジネス頭を創る7つのフレームワーク力」をマインドマップにする

先日ご紹介した勝間さんの新刊「勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践」ですが、実はこの記事をするときにマインドマップを{書|描}いていました。フォトリーディングではサックリと書くのが推奨されますが、私はどーしても(初心者マインドマッパーとして)この本でマインドマップの紙一枚埋め尽くしたくなってしまいました。ですので、微に入り細に入り、自分的にはこれを見れば30分くらい説明できるぞという勢いの(汗)マインドマップになってしまいました…

というわけで、Blogでは初の公開のSio作成のMind Mapです。絵の部分をクリックすると大きく表示できます。



実はとある方から「書いたのにアップしないのはもったいない!」とアドヴァイスを受けたので、調子にのって公開してしまいました。
本物のマインドマッップの「お作法」に乗っ取っていない所もあるのですが、そこはお目こぼしいただいて (^^;;;
感想をお寄せいただけると、調子にノッってまたアップロードするかもです。

今のところは、こんな感じで書いてますよ〜という話でした。ご参考になれば幸いです。

2008年6月22日日曜日

[本] 自分フレームワークを創る!「勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力〜ビジネス思考法の基本と実践」

勝間さんの新刊、物凄い「歯ごたえ」です。読むのにたっぷり時間がかかってしまいました。というわけで、私がこの本「勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践」を読んで考えたことを書いてみようと思います。



フォトリーディングをしていたので、それでもまとめるのや理解は早くなったとは思うのですが…マインドマップを描いているときに嵌ってしまいました。それだけ内容は濃かったと思います!

目次(ディスカヴァー・トゥエンティワンのサイトより引用させていただきました。ありがとうございます。)

第1章 「ビジネス思考力」を定義する!

「ビジネス思考力」を定義する!
なぜ今、「ビジネス思考力」が必要なのか
 ベストセラーに見る労働環境の変化と市場のニーズ
 「教えて君」から脱却しよう!
思考の六つの段階
 ブルーム博士の思考の六段階モデル
 知識のレベルで思考を止めない!
ビジネス思考力をつけることで得られる五つの果実
ビジネス思考力はコツさえわかれば、日常生活で習得が可能

第2章 ビジネス思考の基礎となる7+1の力

まずは「フレームワーク力」のお話から
 基本的なフレームワーク21選!(カラー図解つき)
 既存のフレームワークから新しいフレームワークをつくる
 書籍の知恵をフレームワークで整理するクセをつける
 「○○○力」とは何を示すのか、というと

第3章 一つめの力 論理思考力
   
論理思考をわかりやすくいうと
 そもそも、「論理」って何?
論理思考力を身につけるための三つのテクニック
 MECEに分類するクセをつける  ほか
論理思考力を身につけるための四つの実践方法
 「なぜ5回」を繰り返す  ほか
とはいえ、「あと知恵バイアス」には注意!
  
第4章 二つめの力 水平思考力
  
水平思考力をわかりやすくいうと
 デボノの有名な問題
 想定した範囲以外から解を出す
水平思考力を身につけるための三つの基本テクニック
自分が無意識に使ってしまっている前提を疑う ほか
水平思考力を身につけるための四つの実践方法
種になりそうなアイデアの量をとにかく増やしてみる ほか
 
第5章 三つめの力 視覚化力
 
視覚化力をわかりやすくいうと
視覚化力をつけるための三つのテクニック
画像が持つパワーを理解し、効率的な情報処理方法として活用する ほか
視覚化力を身につけるための四つの実践方法
フォトリーディング+マインドマップをマスターする  ほか

第6章 四つめの力 数字力
  
数字力をわかりやすくいうと
 画像の対極、数字の世界
 数字は、正確な情報共有のためのもの
 数字を組み合わせる力は創造性につながる
数字力を身につけるための三つのテクニック
数字の意味を知る  ほか
数字力を身につけるための四つの実践方法
政府発表や世論調査、企業データなどの数字を見る習慣をつける ほか

第7章 五つめの力 言語力

言語力をわかりやすくいうと
 言葉は実は非常に高度なテクニック
言語力を身につけるための三つの基本テクニック
なるべく多くの知識・説明を知る  ほか
言語力を身につけるための四つの実践方法
 読書・読書・読書  ほか

第8章 六つめの力  知的体力
  
「評価」のフレームワーク
知的体力をわかりやすくいうと
 「多重知性理論」(マルチプル・インテリジェンス)
 心は身体の中にある?
知的体力を身につけるための三つの基本テクニック
身体と頭の関係を理解する  ほか
知的体力を身につけるための四つの実践方法
ブレインジムの体操を行う  ほか

第9章 七つめの力  偶然力
  
偶然力をわかりやすくいうと
偶然力を身につけるための三つの基本的なテクニック
 セレンディピティの定義をもう一度振り返る
偶然力を身につけるための四つの実践方法
よいチャンクを集める ほか

最後に
巻末 お薦め書籍・アイテム・URL 50


さて、私が重要だと思ったのは次の5つです。

■まず基本を押さえる
■実践ありき
■フィードバック
■多読3とブログ
■健全な魂は肉体に宿る

1) まず基本を押さえる
目次の構成をまず見てみましょう。メインの7つのフレームワーク力について言及する章にはかならず「3つの基本テクニック」について書かれています。とにかく、このテクニックを身に付けないことには「ビジネス頭を創」れないからで、逆にビジネス頭を創りたかったら、このテクニックを押さえましょうという、大変親切な構成になっています。新しい考えを自分のものにしようと思ったら、基本を十分に体得することが必要です。そうでなくては自分の応用ができなくなってしまいます。

2) 実践する
基礎を学んだら、次は実践です。あたりまえですね。でも、その当たり前のことが出来る人は20〜30%前後であると、勝間さんはご自身が開催されたセミナーの経験から述べています。さらに、それをビジネス上で役立てることが出来る人は、適切な情報を集められる人・推論をしっかり働かせる人・行動につなげる人であるとして、

0.2 × 0.2 × 0.2 = 0.0008 = 0.8 %

であるとも述べています。私はこの「百人に1人もいない」だろうという事に、かなりの驚きを覚えました。ゆえに、一つ抜きんでた事をしようとするなら、実践することが大事であるというわけです。


3) フィードバックのループを回す

さて、実践も大事ですが、実践した結果から、次へのステップを進めるための Next Action を決めるためには、フィードバックをいかにかけるかと言うことも重要です。そのためのフレームワークとして、PDCA サイクルというのを勝間さんは例として挙げています。IT業界に勤める人なら、PDCA サイクルは情報セキュリティのポリシーを策定・実践する上で重要な鍵になっている考え方ですから、良くご存じでしょう。PDCA が何であるかというおさらいをすると、Plan(計画する)Do(実行する)Check(検証する)Action(よりよく行動する)ですね。実践したら、反省、反省したらまた実践、ということを何回も繰り返すことが、その計画で目指した事への品質を上げることにつながります。

4) 多読したらブログを書く
インプットとアウトプットの重要性は以前からあらゆる所で言われていますが、この本を読むと、なぜそれが重要なのかが分かります。例えば批判の多いゆとり教育ですが、勝間さんの説明を読むとすっきりと腑に落ちました。

どういう話かというと、「空(事実認識)雨(解釈)傘(問題解決)」のフレームワークの話の流れで、

ゆとり教育の問題は、(1)の知識レベルを十分にこなさないまま、(2)以上のレベルを生徒に求めすぎてしまい、しかも全体の授業量を減らしたので、結果として、思考力がうまく育たなかったことにあるのです。
(p.43、括弧つき数字は原文では丸つき数字)

であると勝間さんは述べています。

この場合、(1)とは知識や理解について(空には雨雲がある)(2)以降とは応用、分析、統合、評価(雨雲があると雨が降りそうだ。傘を持っていこう)の事ですが、なるほど「量稽古」が少なかった上に、その運用能力を試す機会も中途半端に終わったのでは、せっかくの「ゆとり」も効果がなかったというわけです。

教育の場に限りませんが、そのような事態に陥る危険性は、大人になっても有るわけです。忙しいといって本を読む機会を逸している人は多いのではないでしょうか?そして更にアウトプットを実践する機会は十分に捉えられているでしょうか?一度自分の環境を見直すのも立派なフィードバックになりますね。

5) 精神と身体の両方を鍛える
「三毒の追放」は勝間さんの著書で何度もでてくるのでかなりおなじみになりましたが、身体を鍛える方はどうでしょうか?私はフォトリーディングの講習会にでて、この体を鍛えることがすべての基本の様に思えてきました。自分が体育会系であるとは思いませんが、やはり身体という「ハードウェア」が良くなくては、その上に乗っかる精神や思考という「ソフトウェア」も良くならないのです。ブレインボタンを押したりEdu-Kの体操をすることは実際効果があると私も思います(もちろん、フォトリーディングの前には必ずやってますよ!)。

ブレインジムは簡単な運動ですから、是非、本を読む前やブログを書く前に実践してみることをお勧めします!


さて、結局この5つの事を実践するとどうなるか?ということを考えてみたのですが、私は、「自分のフレームワーク」を創ることに他ならないと思いました。

私はまず「7つのフレームワーク」の基礎を体得したら、その上に「自分フレームワーク」として、自分なりの視点や行動をどんどん増やしていくことが重要だと感じています。この年に達して、漸く「基本と応用」の実感がわいてきました。

コピペも最初はテンプレートとして借りるのも良いでしょう。でもやはり「オリジナル」に勝るものはありません。私は、この7つのフレームワークを是非体得して、自分なりのフレームワークを追加していきたいと思います。

「自分らしく生きるためには、ビジネスに限らず、あらゆる場面で自分の思考と体を鍛えていく必要がある。」ということがあちこちで言われる時代になってきた様に私は思います。情報化の時代であっても、昔、武士達の間で重んじられていたことがそのまま通用する、ということが、現代においても非常に面白い一致を見たのではないでしょうか。私は今まで身体的な事を軽んじる傾向があったので、これからはそんな生活をもう少し見直していこうと思います。「三毒追放」ならぬ「メタボ追放」で頑張ってみようかと (^^;

勝間さん、良い本を書いてくださって、本当にありがとうございました。そして、ディスカヴァーの皆様、良い本を出版してくださって、本当にありがとうございました。

2008年6月13日金曜日

[本] うなずきまくり! 「だれでも天才になれる 脳の仕組みと科学的勉強法」池谷裕二

この本を買ったのは、最近フォトリーディング関係の本をAmazonで買いまくっていたのでお薦め表示にでてきたからなのですが…いやー、あなどりがたし、Amazon。良い本を買いました。フォトリーディングに興味がある人も、そうでないひとも、勉強法や記憶法にお悩みの方に、これは強力にお薦めです!

そういえば、著者の池谷氏は今朝の朝日新聞の全段広告(サントリー)にも出てらっしゃいました。昨日フォトリーディングで読んだばかりだったので、見つけてびっくり。


【目次】(セブンアンドワイのデータを成形)
第1章 脳の機能は「忘れて当然!」
 忘れやすいのは脳の欠陥ではない
 何とまあ!脳の細胞は一千億個
ほか

第2章 曖昧でいい加減な「脳の本質」
 「記憶の本質」を動物から学ぶ
 失敗が多いほど記憶は強化される
ほか

第3章 だれでも天才になれる「記憶法」
 「経験記憶」と「知識記憶」の違い
 「精緻化」すると記憶に残りやすい
ほか

第4章 記憶の仕組みと学習方法
 記憶は海馬で製造、大脳皮質に保管
 二ヵ月間に四回の復習がベスト
ほか


さて、この本の美味しい所は、なんといっても

「大人と子供の勉強の仕方の違いがよく分かる」

ことです。このエントリをお読みになっている方のなかで覚えがある方はいらっしゃるのではないでしょうか。中学校までは成績優秀だったのに、高校に入ってからガクッと成績が急降下したなんていう経験をお持ちの方には納得の内容だと思います。(あ、私のことだ… orz )

高校に入学すると、周りが同じようなレベルになって一歩抜け出すのが難しいということも有ると思いますが、なんか覚えが悪くなった原因が突き止められてスッキリしました。

小さなお子さんをお持ちの方にも、これからの子供の勉強法のヒントになると思いますので、一読をお薦めしたいと思います。話の行きがかり上、本文内で専門的な用語は使っていますが、非常にわかりやすい文章できっちり説明してくれていますので、脳の話は難しくてよーわからん…とお嘆きの方にもお薦めですよ!

そしてフォトリーディングの集中講座を受講された方にとっては、「あれ」や「これ」のテクニックはここから来てるのか〜という驚きを持って読めると思います。習ったテクニックの強化にも役立ちます。

#ていうか、役に立たせますよ!(w

当たり前といえば当たり前の話ですが、この本を読むと「お、私の脳もすてたもんじゃないな。頑張ってみるか〜」という気持ちになります。

私は、まずはこの本に書いて有るとおり、英語とフォトリーディングを3ヶ月間がんばってみようと思います。是非読んでみてください!

2008年6月10日火曜日

[PhR] フォトリーディングの講座に出席しました



6月の7日〜8日の二日間、やっと念願のフォトリーディングの講座に出席することができました。

結論から言うと「しんどいけど楽しかった」です。本を読むのがこんなに体力を使うものかと思いました。どのくらい体力を使うかというと、久々に蕁麻疹がでてしまうくらい…(w

フォトリーディングがどんなものかの説明は、図解! あなたもいままでの10倍速く本が読めるや、ググってもらうことにして、この記事では覚え書きや感想をランダムに述べたいと思います。

・フォトリーディングで本を読むのは、かなり体育会系。運動と一緒。トレーニング重要。
・サヴァン症候群って、実は脳の無意識から意識的な部分を分けるフィルターが付いてない状態なんじゃないかと思った。
・量稽古重要。大量にトレーニング(=本を読む)ことをこなして、初めて体得できる。
・頭を使いたいときは、お茶じゃなくて水を飲む。
・教えてもらった体操したら耳鳴りがなくなった。(今日、調子悪いな〜と思ったら体操してませんでした orz )
・体操の元ネタはこの辺かな?→ Brain Gym
・とゆーことは、頭を使うっていうのは、インドア系アウトドア系限らず体を使うのと同じ事。頭の回転を良くしたかったら、ちゃんと運動しろよ!ってことだなと思った。
・3D立体視(マジカルアイ)が出来るようになった。険しい顔しなくても寄り目でなくても、見える見える!
・フォトフォーカスが長時間できるようになった。10倍本を読んだときは5分持たなかったけど…3D立体視が出来るようになった事と何か関係があるように思われ。
・「積ん読」でなく、とりあえずフォトリーディングして内容をインプットしておくだけでもよし。
・インプットの量重要。量をこなすといい事あるかも。
・ダイレクト・ラーニングは実践してみる価値あり。
・ポジティブ・シンキングは良い。でも人に迷惑はかけないようにしましょう。

再受講の機会があったら、もう一度行ってこようと思います。

2008年6月1日日曜日

[本] 勝間さんの新刊:ビジネス頭を創る7つのフレームワーク力

勝間和代さんの新刊の告知がご本人のサイトにでました。Amazonでも予約が始まったようですね。

勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力


フレームワーク力があるかないかと自分で問うとき、私はそういう力がとはいえず、あまり自信がないです。が、今までの勝間さんの本を読むと、なんだか自分でもできるんじゃないか、と思えるから不思議です。やはり学習と実践がキモなのですね。

どんな本になるのか、楽しみです。機会があれば勝間さんのセミナーも参加したいですね。

2008年5月22日木曜日

[本] 東大とハーバードは正攻法の先にある…『「東大」「ハーバード」ダブル合格 16倍速勉強法』本山勝寛

東大とハーバードはあこがれの大学ですが…なぜかというと、本がたくさんあって、研究のための設備と金がうなっているから、というのは少々言い過ぎでしょうか。故に弊害もあるという話も聞きますが、立派な大学であるというのは誰しも認めるところでしょう。その大学を両方とも合格したという方が書いた「勉強本」です。そのタイトルは
「16倍速勉強法 (Kobunsha Paperbacks Business 15)」
16倍速という2の4乗に引かれた私は早速読んでみました。昼食の待ち時間の間に読了。



作者の主張する「勝利の勉強方程式」とは

地頭×戦略×時間×効率

ですが、各項目が2倍になると全体として16倍になるという話だそうです。

ちょっとだけ本筋とは関係ない意地悪なツッコミをいれておくと、「16倍」であっても「16倍速」じゃないだろうと。この方程式で得られる単位はぱっと見で「速度」ではなく「時間」なので、何倍速といういいかたは違うかなと。単位が明確なのは時間のみで、効率の数値の取り方にも依存しますが、物理専攻の方なら「16倍速」という速度にしたかったら、毎時とか毎分とか毎秒に相当する単位を明示しないと!作者も「数を扱う力」という話を本文中しているので、ちょっとツッコミを入れてみたくなった次第。本の筋から離れるので、まあ与太話として流して下さい。

「勝間本」の読者にしてみればごくごく当たり前の話ですが、この本の作者も述べている通り、とにかく目標を決めて実行するということにつきるようです。言葉にすれば簡単な事ですが、行うは難し。どうすればその敷居を下げられるかについて説明がなされています。勝間さんも受験本で有名な和田秀樹氏も著書で述べられていますが、とにかく細かく目標をブレークダウンして、行動する単位を手が届くように「やりにくさ」を感じないようにするのがコツのようです。

あとはどれだけ強烈な目的意識、モチベーションを維持できるかなわけで、「16倍速勉強法」でもその点を「戦略」として掲げている訳ですが、この本では著者のモチベーションの元が明らかになっておらず(おそらく「お金がなくても東大合格、英語がダメでもハーバード留学、僕の独学戦記」で述べているのだと予想されますが、未読のためなんとも…)その点、ちょっと残念な気がします。東大をでるのに飽き足らず、さらにハーバードの教育大学院へ行きたかった理由というのがちらっとでも書いてあればよかった。TOEFLやGREの得点を高くする事のモチベーションがハーバード大へ行きたいという話だったというのはよくわかったのですが…その先にある志とは?というのが少しでも伺い知れるようならもっと面白かったです。

さて翻って、我が身の事。TOEFL よりは TOEIC の点数を上げる方が楽に思えるので当面はそちらを優先しようと思うのですが、いずれ TOEFL も GRE も問題になってきます。(<まだあきらめてないらしい)国内でも英語のスコアが必要です。なんとかする方法を模索中の私にとって、成功体験を読んだり聞いたりするのは有意義な事です。そうした話や、この本のような勉強法を読めば読むほど、聞けば聞くほど、至極全うな結論にたどり着きます。つまり、

まず、やること。
目標は高く持つこと。
段階を踏んでやること。
やることを、あきらめないこと。

私も病気に負けてないで、もっとがんばらねば〜と思うのでした。

2008年4月17日木曜日

[本]数学が自分のなかにあるから…「数学でつまづくのはなぜか」小島寛之

読みたいと思っていた数学でつまずくのはなぜか (講談社現代新書 (1925))をやっと購入しました。即読了。面白かった!



一部数式がでてくるけれど、そこを飛ばして読んでも大丈夫だと思います。学校数学で「落ちこぼれる」原因となるものがわかる一冊です。私はこれを読んで、なんで自分の数学の成績が良くなかったのかが、なんとなくわかった気がします。たとえば、こんな例を著者は紹介しています。

その子は、自分で一から考えないと気が済まない質で、授業のときものテストのときも、公式を使うのを拒否し、自分ですべてを導出しようとするのである。そのせいで、授業で教員の話を聞かず我流にこだわる反抗的なこどもと見なされてしまったのだ。
(p.30)

この例の人は数学オリンピックの予選も通るくらいの実力の持ち主だったそうです。もちろん私の場合、数学オリンピックに出られるような力は無かったし(それに日本が出場したのは私の学生時代より後)、なおかつ練習不足だった所為もあるけれど「経緯が似てるな〜」と思える所もありました。

私も公式を使ってあれこれ解くのは嫌いだったし(でも一切拒否するというものでもなかった)、なんでそうなるのかという公式ができる過程のほうに興味があったので、どーにも授業のスピードでは理解が追いつかなかった覚えがあります。今考えてみれば、ひたすら問題の解き方を覚えてしまったほうが楽だったにちがいないんだけど、それは今だから言える事で、当時は「そんなのは邪道だ!」ぐらいに思ってました(w

著者が本書でアメリカの経済学者の実証研究を引用した通り、私も学校教育での語学や数学の成績は、「創造性」「積極性」「独立心」とは負の相関を持つと直感的に思います。教えた通りにしない生徒、積極的すぎて教師に質問ばかりしている生徒、自分のやり方に固執して他のやり方を受け入れない生徒がいたら、その反対の性質を持つ生徒の方が成績は良さそうだな…と私の経験(教える側・教えられる側の両方)から思えるからです。

極端な事を言えば、これは数学だけの話ではなく、今の「ゆとり教育」に関する議論にも影響を及ぼすことだと考えています。本来、「ゆとり教育」の目標としていたことは、「総合的な学習の時間」の趣旨とねらいに代表されるような、生徒の「創造性」「積極性」「独立心」を育むことであったでしょう。しかし、この本の著者である小島氏の弁を借りれば、私は「学校教育」というものの性質と負の相関をもつものであり、そもそも従来の枠組みでは実現できない、かなり無理な教育手法であったのかも知れない、と思うのです。

私はどちらが正しいとか間違っているとか、そういう事がいいたいわけではありません。しかし、違った枠組みのものを導入するのであれば、それは慎重かつ丁寧な準備をした上で、予算を十分に撮った上で行わないと、効果のない「総合学習」の時間が増えてしまうだけだと思うのです。しかも、それを行うには、学校の先生方は忙しすぎると思いますし、かつ、現在多くの行政が行おうとしている事=教育予算の削減は、PISAの成績をみんなが気にするのであれば、それでは行く方向が違うと思わざるを得ません。

「創造性」「積極性」「独立心」を持つ事は、それはいいことだと私は思います。みんなそう考えたからこそ「ゆとり教育」を学習指導要領の柱としたのでしょう。ならばなぜ、その理想を追求しようとはしないのか。もちろん、社会に出てからの如才のなさ、うまいコミュニケーションの取り方も学校教育のなかで身につけられればいいでしょう。しかし、大変だし原因もわからないしお金もないから、やっぱり元に戻そう的な論調に傾きつつある「ゆとり教育」批判には、私は異を唱えたいのです。

数字を理解する術が自分の中にない生徒の苦悩は計り知れませんが、数字を理解できる能力を持った者でさえ、数字でつまづき、数学でつまづく。学ぶ能力もさることながら、学びを乞う者に惜しみなく知識を与える教師が十分に必要でしょう。今の教育をとりまく問題解決のために必要なのはその「ゆとり」なのではないか。水の中から「泳ぐ能力」を引き出す能力をもった教師が今こそ必要なのではないか。そんな事をこの本を読みながら考えたのでした。

2008年4月8日火曜日

[本] 健康に生きるためのエビデンス-「100歳まで元気に生きる!」by ジョン・ロビンス

勝間和代さんの別のブログにもAudiobook 版の紹介がありましたが、その原書「Healthy at 100: The Scientifically Proven Secrets of the World's Healthiest and Longest-Lived Peoples」を読みました。(邦訳はこちら:「100歳まで元気に生きる!」)
地球上で「長寿 Longevity」の人が多い地域に関する調査を引用しつつ、どういう要素が人を長生きさせるのか?ということを考察した一冊です。



日本人には聞き慣れない地名がたくさんでてきますが、日本の沖縄のおじいやおばあの話もでてきます。ただし本書の内容ではないですが、昨今の沖縄はご存知の通り男性の平均寿命が短くなりつつあるという報告もあります。そういう意味でも、近代化やグローバリゼーションといった問題と寿命の関係を考えさせられる一冊であると思います。

この本で「そうだったのか!」と思う箇所は多々あるのですが、たとえば、CMで事実とは違うイメージを持つ例を上げてみます。コーカサス地方のアブハジア(現在はグルジアの自治共和国)ですが、コーカサス地方といえば皆さん何を思い出しますか?冠雪した高い山々の前に放牧された牛、民族衣装を着たおばあさんと子供とヨーグルト…そんな光景を思い出すのではないでしょうか。

でもそれはどうやら、昔食品会社のダノンが広告の為に作り出したイメージがもとになっているようです。実際には「ヨーグルト」と呼ばれる食物はコーカサスにはありません。ヨーグルトというのはそもそもトルコ語のヨウルトが語源で、トルコ周辺で食べられていた発酵乳から派生した食べ物のようです。アブハジアの人たちが食べている発酵乳は牛やヤギや羊の乳から作ったマツオーニ matzoni というものだそうです。

ダノンは110歳のおばあさんが89歳の息子にヨーグルトを食べる事を勧める広告でヨーグルトを相当売り上げたらしいのです。しかし、実際の長寿の方達は違うものを食べていたとしたら…なんだかなあ…ですね。(別件ですが、ダノンは誇大広告で訴訟も抱えているようです)でも、ヨーグルトそれ自体が悪いと言っているわけでは決してありませんので、誤解なきよう。

同じように、コーカサス地方の発酵食品といえば最近流行りまくったケフィアですが、これはどうなんでしょう。この例だけではなく、長寿をイメージして食べているものは、現代の食品流通や販売戦略の中で、その地方本来の食べ物とは違ってしまったものもあるかもしれません。

この本に引用されている長寿地域の例は1970年から1980年代とちょっと古い感じがします。先のアブハジアでは今はどうかと(チェルノブイリやアブハジア紛争の影響とか)考えるだに不安になりますし、南米やパキスタン、沖縄の話にしてもそうです。しかし(160歳という人がいたとかいう話はまあ真実ではないにしろ)かつては長寿の人が多い平和で精神的に豊かな地域があったという事は、現代の生活を省みるのに十分説得力があると思います。(今そういう地域が少なくなってきているからこそ、昔の有力なエビデンスに頼らざるを得なかったのかもしれません。ちょっとうがった見方ですが…)

この本での作者の視点は、食べ物や運動もそうですが、精神的な事もまた重んじているように思います。それゆえ、少々のうさんくささも感じますが、長寿のためには心の平安も大事だということは多くの人が同意できることでしょう。

現在、日本は平均寿命が男女とも一位という長寿の国になりましたが、その生活の質、我々をとりまく環境はどうでしょう。「後期高齢者医療制度」とか、その言換え案として出てきた「長寿医療制度」という言葉には、果たして実質を伴った、人生の先輩たちを名実ともに大事にする「畏敬の気持ち」は含まれているのでしょうか。

政治の問題はともかくとしても、現代社会に生きる限り、お金は非常に大事です。しかし、そもそも、どうして健康保険が機能しなくなってきているのか、なぜ病気の人がこんなに多いのかを考える鍵の一つが、この本にはあると思います。そして、考えて状況を良くするための行動しなくてはいけないですね。本当はその行動を政治にしてもらいたいものですが、たとえば、科学的根拠の曖昧なまま、「メタボ*1退治」のために大金を拠出して大丈夫なんだろうか、個人のためのことなのに罰則規定ありの制度ってどうなんだろう?とか、いろいろと疑問に思うし、考えてしまいます。

個人的な話でいえば、今までの私の生活には、この本にあるような長寿になる要素はほとんどないです。この本の話は、私には基本的に耳の痛い話ばかりでした(苦笑)

白米大好きで食パンはバター塗って食べてるし、ジャンクフードは食べるし、肉食だし…せめてこの本の教えを守ってカロリー制限しないとこの先、さらに深刻な事態になりそうな予感。(っていうか、周りのひとには前から言われてました。私が聞く耳を持ってなかっただけですね。はい。ごめんなさい <(__)> )

人間が平和に長生きするためには、何が必要で何が必要でないかを見直すには、この本は良いきっかけになるのではないでしょうか。お腹の周りが気になる人は、是非読んでみてください。

*1 (メタボについて)この言葉、用語が間違っているので使いたくないのですが、あえて使ってます。本来「メタボリック」とは metabolic 物質交代の、新陳代謝の、という意味の形容詞で、脂肪や肥満を指す言葉ではありません。脂肪は fat で、肥満症は obesity です。ちなみに、胴囲だけでは代謝不全症候群かどうかは診断できません。きちんとした検査を受ける必要があります。また代謝不全症候群の目安となる胴囲の基準は、日本とWHOの基準では違います。ググるといろいろ出てくるので調べてみてはいかがでしょうか。



【↓↓↓ こちらはオーディオブックです ↓↓↓】

2008年4月6日日曜日

ブログの「利益の方程式」を考える

昨日、勝間和代さんの最新刊「勝間式「利益の方程式」 ─商売は粉もの屋に学べ!─」について記事にしたのですが、勝間さんのブログでリストに載せていただきました。どうもありがとうございます!

「利益の方程式」書評リンク集 その1|私的なことがらを記録しよう!!(勝間和代さんのブログ)
http://kazuyomugi.cocolog-nifty.com/private/2008/04/post_d439.html

さて、当ブログはアフィリエイトもしておりますが、その利益の話ではなく、ブログの別の「利益」の話を考えてみたいと思います。その利益とはなにか?そのまえに「利益の方程式」をおさらいしたいと思います。「利益の方程式」はこんな内容でした。

利益 = (顧客当たり単価 - 顧客当たり獲得コスト - 顧客当たり原価) × 顧客数

私はここではブログの利益を「反響の大きさ」としたいと思います。ある意味、ブログの「存在する理由 Raison d'être」とでもいうのでしょうか。読まれてなんぼ、話題にのぼってなんぼ。

そう考えると、この方程式は次のように考える事ができるかなと。ただし、勝間さんの方程式とはちょっと様子が違うようです。

(ブログの反響の大きさ)=|(記事当たりの反響の大きさ)|×(反響がある記事の数)×(顧客数)

ブログの反響の大きさ: ブログ全体としての反響の大きさ
記事あたりの反響の大きさ: はてブ等のブクマの数、PV、リンク数、検索エンジンでの表示順位、アルファブロガーのブログでの引用、マスコミへの露出、Amazonなどのネット通販の売上上昇、etc.
反響がある記事の数: コメント数、引用数、トラックバック数
顧客数: サイト訪問者(ユニーク)+RSS購読者数+メルマガ購読者数

こうして見ると、細かい変数はたくさんありますが、おおざっぱにいえばこんな感じになるとおもいます。ネガコメも負の反響も影響の大きさのうちということで、反響の大きさは絶対値にしてみました。顧客数に関しては、内訳がサイト訪問者数とRSS等の購読者数がかぶるかもしれませんが、昨今はRSSリーダで完結する人もおおいので、独立した項目で書き出してみました。

さて、こういう式にしてみて、私が考えるブログの反響とは、基本的に「かけ算」であるということです。一つの記事の反響がそのブログ全体の反響を決めてしまうこともありそうです。ブログの反響は各要素のかけ算だと考えると、継続しないとあっという間に全体が零になることもあるわけで、そこがブログを始めるにあたってよく言われる「継続は力なり」の所以かも、と思うのでした。

そして「なぜアルファブロガーに献本することに意味があるか」の解がここにもあるという事にもかかわってくることなのではないでしょうか。「ブログ全体の反響の大きさ=そのブログでの潜在顧客数」と考えると、そのレバレッジが効いて、顧客獲得コストが、売上高に対して限りなく0に近くなるという理想的な状態になるからかもしれません。勝間さんの「利益の方程式」ではブログは「顧客獲得コスト」を下げるキーの一つとして上げられていましたが、反響の大きいところに bet するのは、他にも次のような嬉しいことが起きるから、ということもありそうです。例えば本の話でいうと、

アルファブロガーと言われる人たちに献本する→記事になる→記事を読む大勢の人がAmazonアタック→Amazonで上位にランク→リアル書店でもレジそば平積み→その本を手に取る機会の増加→売上増 \(^o^)/

1万PV/dayのサイトの1%の人がAmazonで購入したとしても、100人になるわけです。コンバージョンの高いサイトならどんなことになるか…コストパフォーマンスという意味では、マスメディアの広告を超えている部分もあるかもしれません。出版社もうれしい、ブロガーも嬉しい、買った人も嬉しいかも、というWin-Winな関係が構築できるというわけです。

アルファブロガーが「オピニオンリーダー」で、その他の流行に敏感なブロガーが「アーリーアダプター」、と考えれば、商品価値を高めるためにそこへ投資するのはごく自然な成り行きのように思います。

そして、アルファブロガーになるためには「反響のある記事の数」がどれだけあるかにもかかってきますから「時間のアービトラージ」
が効いてきます。すなわち、始めた時期が大きなファクターになってくるというわけです。追っかけて行く事はできても、アルファブロガーと呼ばれる水準に達するまでの時間は逆戻しはできませんから、ある意味アルファブロガーになりたい人にとっては「参入障壁」です。αブロガーになりたいブログ新入生は「記事あたりの反響の大きさ」と「顧客数」に賭けるしかないわけで、それが「極端な意見」であったりとか「ネタ」や「ツリ」記事だったりとかがあとに行けば行くほど多くなる理由なのかもしれません。ブログを始めるなら今からやれ、と良く言われるのですが、この辺が理由なのかも。

こういう風に、物理や数学以外でも、いろいろと式をたてて考えてみるというのはなかなか面白いものですね。

2008年4月5日土曜日

[本] 徹底的に利益を追求するための本「勝間式「利益の方程式」 ─商売は粉もの屋に学べ!─」

「勝間式「利益の方程式」 ─商売は粉もの屋に学べ!─」が書店にならび始めましたね。私が行った書店ではレジ前の良い位置とビジネス書のコーナーにそれぞれ平積みになっていました。水色のビジネス書というのは珍しいので、かなり目立つ感じがします。



早速購入して一読してみたのですが、感想は「コワーイ!」というもの。この前の外資系の本でも同じような感想を書きましたが(苦笑)ここまで考え抜かなければ恒常的な利益はでないものなのか…そういう意味での怖さでありショックなのです。経営コンサルタントという人はここまで徹底して考えるものなのかと。もっとも、怖がっていても商売はできないので、利益を出したいのであれば、この考え方を自分のものにする必要があるようです。

こういう感想を抱くのも、著者である勝間さんの徹底した実践ぶりが思い浮かぶからかもしれません。昨年の勉強本以来、ヒットしない本はなかったと思われる勝間さんの著作大躍進の裏には、かなり冷徹とも思える分析と熱い販売戦略があって初めてなし得たものだと思いました。自分の事を他人のように分析するということはなかなか出来るものではないです。自分の商売への甘い分析を排したところに、勝間さんの「怖さ」があるのかもしれません。

利益を出す「仕掛け」とか「仕組み」には、必ず「利益の方程式」があるということをこの本は教えてくれます。勝間さんはそれを「計器飛行」に例えてらっしゃいますが、四つの要素、(1)顧客当たり単価、(2)顧客当たり獲得コスト、(3)顧客当たり原価、(4)顧客数、に分解されるとどの点に注目すれば良いか一目瞭然です。

ざっくりと自分のビジネスについて省みるにも、この「利益の方程式」は役に立つと思われます。方程式はわかっても、具体的にどう自分に適用していくか…という事に関しては自分なりの工夫をしなくてはならないのでしょうが、どういう事に注目して行くべきなのかを明らかになっているということがわかるだけでも、売上至上主義からの脱却を目指す方には朗報でしょう。

商売の仕組みを考える上で、あまりにもトレースする変数が多すぎ、数字に振り回され、ディシジョン・メイキングが難しいと思っている方には是非お勧めしたい一冊です。

2008年4月3日木曜日

[本] 知ると怖い。知らないともっと怖いかも?「外資系キャリアの出世術」シンシア・シャピロ

Smoothさんのブログ「マインドマップ的読書感想文」で紹介されていた「外資系キャリアの出世術」が届いたので早速よんでみました。一読した感想は、かなり衝撃的!!!この本の翻訳者も「怖ッ!」と後書きに書くくらいです。さて、何がそんなに恐ろしいのでしょうか?



まず、衝撃的なのは「法律はあなたの仕事を守ってくれない」と最初にくる事です。とくにベンチャー企業の場合、日本でアメリカからの解雇通知を受け取っても誰も助けてくれません。それに、その通知がくるまでに十分「退職に追い込まれている」という本書の指摘はありうる話。思わずうなずいてしまいました。

そして、管理職に昇進しても、ゆめゆめ油断することなかれ。昇進した瞬間、立場が逆転し、それまで「仲間」だった人が突然「部下」になったりして、やりにくいことこの上ない。それに対処するには…等々、他にもいろんな知ると怖い、知らないともっと怖い「落とし穴」が全部で50の秘密として解説されています。昨今の日本ではアメリカ風の職場環境になりつつあると言われているので、これは決して外資系だけではなく、日本の会社でも十分考慮されるべき「秘密」でしょう。

会社で出世したほうが面白い仕事が出来る、とは良く言われる事ですが、その前に十分に覚悟し、準備しておかなければならない事がたくさんあるということなのでしょう。上手に出世することで「突然の解雇」という信じられない危機を回避することも可能です。出世が自分にとってのリスクヘッジなのであれば、怖がらずに前向きな努力をひたすらするこことが、ひいては己の身を守るってもんです。

怖い事がたくさん書いてありますが、対処方法ももちろん教えてくれています。作者の言いたい事が本当はどこにあるのかを考えながら、読んでみるのも、世知辛い世の中を渡って行くためのスキルの一つとも言えるかもしれません。あらかじめその会社の「秘密」を知ることができない以上、組織としての考え方とはどんなものなのか、当面はこういう書籍で情報を仕入れるしか我が身のを守る方法はないかもしれません。一方で、自分視点ではない、組織の視点という位置で物事を見る訓練にもなるでしょう。この本は外資系に勤める方だけでなく、広く(とくに若い人たちに)お薦めしたいと思います。

2008年3月28日金曜日

[本]本を読む本 (How to read a book) by M. J. Adler & C. V. Doren

最近話題になっているらしい「本を読む本」という本、帯には「勝間和代氏推薦!!あふれる本を読み分ける『読書の技術』とは?」とあります。コレは読むしかないでしょう!と言うわけで、講談社学術文庫版をプレゼントしてもらったので、英語版も読んでみよと思い(現著者の意向で訳出されていない部分もあるとのことです)Amazonで英語版(How to Read a Book (A Touchstone Book))も購入しました。



日本語版を読んでみた感想ですが、非常に明確な構造を持った内容で、読みやすいです。「本を読む本」と標榜するだけのことはあります。そしてこれは(おそらく「あなたもいままでの10倍速く本が読める」を読んだ限りでは)PhotoReading Whole Mind System でも利用される技術であると思われます。「速読の技術」という事ではなく、本の構造をつかむという意味で、PhotoReading にも援用されている技術なのでしょう。(結果的に本を読む速度が早くなる事はあると思いますが)

英語のオリジナル版は1940年発行ですが、世界各国で長年読み継がれてきた本だそうです。著者の一人Mortimer J. Adler博士はコロンビア大学の哲学の教授で、ブリタニカ百科事典の編集長を勤めた方だったそうです。どうりで哲学者の話が多いなと思いました(^^;

さて、本を読む技術は、4つのレベルからなると著者は主張しています。一つのレベルのなかには、いくつか段階があるとも述べています。参考までに日本語版からそのレベルと段階について骨組みを抜粋してみました。
(文は本を読む本からの引用抜粋、構成と一部番号付けに相違あり)

  1. 初級読書
    1. (就学前)読み方準備期、視力聴力が十分に発達する、認識能力、発話能力、人格的準備
    2. (小学校一年〜)読み方を覚える、「文字」という記号から意味をつかむ
    3. (小学校四年頃)文脈からわからない単語の意味をつかむ技術、様々な内容の書物に手を伸ばす
    4. (小学校卒業〜中学校卒業)読書体験を自分のものにする、概念を消化して次の書物を読める、一つの主題について書物を比較できる

  2. 点検読書
    1. (点検読書1)組織的な拾い読み、または下読み
      1. 表題や序文を見る
      2. 本の構造を知るために目次を調べる
      3. 索引を調べる
      4. カバーに書いてあるうたい文句を読む
      5. その本の議論の要と思われるいくつかの章をよく見る
      6. 所々拾い読みしてみる
    2. (点検読書2)表面読み
      1. 難解な本に初めて取り組むときは、とにかく通読する
      2. 内容の難易度に応じた読書の速度
      3. 癖を直すには目の動きを手の動きを使って矯正する、徐々に速度を上げる練習をする
      4. 理解をする為に本を読む
    3. どんな種類の本か
    4. 全体として何を言おうとしているか
    5. そのために著者はどのような構成で概念や知識を展開しているか

  3. 分析読書
    1. 第一段階「概略」
      1. 読み始める前に点検読書によって本を分類する
        1. 書名
        2. 理論的or実践的
      2. その本全体の統一(Unityの訳で「まとめ」の意味で使っているようです)を、2,3行かせいぜいすう行の文にあらわしてみる
        1. 構想とプロット
      3. その本の主な部分を述べ、それらの部分がどのように順序よく統一性をもって配列されて全体を構成しているかを示す
        1. アウトラインをつかむ
        2. 分析読書の ii, iii の法則は書く事の法則でもある
      4. 著者の問題としている点は何であるかを知る

    2. 第二段階「解釈」
      1. 重要な単語を見つけ出し、それを手がかりにして著者と折り合いを付ける
        1. 『二つの手順が必要』
        2. 「言葉」を扱う
        3. その背後にある「思想」を論じる

        (註:以下、日本語訳p.132では三つの決まりとしてv-viiの規則を第一、第二、第三としていますが、原書ではそれぞれ 5th Rule, 6th Rule, 7th Rule としています。日本語版では意味が通らなくなるので、(6番目の規則への言及が表面的に抜けるため)ここでは原書に習う事にします)
      2. もっとも重要な分に注目して、そこに含まれる命題を見つける
        1. キー・センテンスを見つける
        2. 命題を見つける
      3. 一連の文から基本的な論証を見つけ、これを組み立てる
        1. 重要な論証を述べているパラグラフを見つける
        2. そのようなパラグラフが見つからないときはあちこちのパラグラフから文を取り出し、論証を構成する命題が含まれている一連の文を集めて論証を組み立てる
      4. 著者の解決が何であるかを検討する

    3. 第三段階「批評」
      1. 「この本がわかった」と、ある程度確実に言えるようにする。そのうえで「賛成」「反対」「判断保留」の態度を明らかにする
      2. 反論は筋道を立ててする。けんか腰はよくない。
      3. 反論は解消できるものだと考える
        1. いかなる判断にも、必ずその根拠を示し、知識と単なる個人的な意見の区別を明らかにする
      4. 反論に際しての四つの方法
        1. 知識の不足
        2. 知識の誤り
        3. 論理性の欠如
        4. 分析が不完全


  4. シントピカル読書
    1. 関連箇所を見つける
    2. 著者に折り合いを「つけさせる」
    3. 質問を明確にする
    4. 論点を定める
    5. 主題についての論考を分析する

引用が長くなってしまいました(スミマセン)。日本語訳にも原書にもまとめのページがありますが、ここでは私が本文中から抜き書きしたものをアウトラインにしてみました。

以上でお分かりの通り、アウトラインプロセッサで書いたかのような見事な構成です。本の積極的な読み方について非常に整理されていると言えるでしょう。学生の方や、これから社会人になる若い人たちには是非読んでいただきたい一冊です。

もちろん、ベテランの方にもお薦めです。しかし、著者はスキーを例にとって読書法をもう一度学び直すことについて、「もう読書をするようになってから久しいのに、ここで改めて読書の仕方を習い直すなど屈辱に等しい」(講談社学術文庫版p.65より)とも述べているので、その罠にはまらないように、よく心に留め置く必要があるかもしれません。ついた「癖」はなかなかとれないものですから…

日本語版で私にとって残念だったことは、(おそらく編集の都合で)英語版の方にある章毎のまとめが無かったり、原著者の意向で割愛された文学以外の部分が「極めて、非常に」役に立つものに思われたことです。おそらく日本語での読書という特性に配慮されたのだと思います。科学や哲学、歴史、社会科学といった分野も読む機会が多くある方は、原書を入手して読む事をお薦めしたいと思います。シントピカル読書の前の部分に相当するものが多く割愛されているので、もちろん割愛されても全体としての統一はとれているのですが、よりわかりやすくなるのではないかと思います。

あらためて、こういう本は何度も読み込んで、是非良い読書習慣を身につけたいものだと思いました。


2008年3月23日日曜日

英語の本を線を引きながら読んでみたら、わかりやすくなった

私は全くと言っていいほど、本に線を引きません。長らく図書館で借りる本が多かった所為もありますが、基本的に本を汚すのが嫌いなので、赤いボールペンで線を引いたりすることは、教科書以外ではあり得ないと思ってました。

日本語で書かれた本ならそれでも十分いけるのですが、英語となると全くだめです。日本語は漢字仮名まじりでさらにはカタカナやローマ字まで入ってくるので、語の切り分けはぱっと見た目にわかりやすいのですが、英文は語の切れ目がスペースかつ表音文字で、見た目に理解しづらいなーといつも思っています。なので、未だに早く読める気がしません (--; 勉強したかったら英語の論文をたくさん読まないといけない身なのに、かなり致命的です。

英文の速読に関する tips で、文の切れ目にスラッシュ(/)を入れながら読んで行くというものがあります。これを応用し、かつ、もう少し文の構造がわかりやすくなるように、キモになる部分を四角で囲んでみたり、楕円で単語を囲んで斜線を引いてみたり、矢印を関連するところに引っ張ってみたりしました。試しに GTD の本をこれで読んでみました。本が汚れるのは嫌なのですが、もしどうしても我慢できなかったら、あとで新品を買う事にすることにしました (^^;

すると、全然意味が取れなかった文章が、簡単にわかるようになったり、わからない単語が多少あっても線をひいて飛ばして読めるようになりました。線も何も引かないでいると3ページも連続して読めなかったのが、10ページくらいは休みを入れないで読めるようになって嬉しい!なにより、

・わからない単語へのマーキングの形を決めておけば、あとで調べるのに楽
・文の構造がわかるようにマーキングし、かつ、重要な所だけマークするので、余分な所を読まなくてすむ。

結局、私が意味がとれなくてストレスに感じていたのは、文章の構造であるとか、わからない単語だったわけですね。やっぱ私の英語力は、たいしたことないかも…orz

TOEIC でもこの技が使えればもうちっと Reading がマシになりそうなんですが…(たしか問題文に線とかひいてはいけないんですよね。最近は緩和されたんでしょうか)

これなら日々読み捨ての英字新聞とかでもいけそうなきがする。今は線を書く道具は鉛筆だけですが、蛍光ペンであるとかカラーの水性ボールペンであるとか、いろいろ試してみようと思います。(ペーパーバッグは Slicci とかだと引っかかりそう…)本の種類もかえて実験してみます。日本語の本も、技術書は書き込みで汚してもいいかな〜

2008年3月19日水曜日

[本]おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由

いろんな所で書評がでている、中島聡氏の「おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由 (アスキー新書 55)」を私も手に入れたので読んでみました。結論から言えば、これは是非読んで欲しい本です。とくに「Ah!Ski」や「南青山アドベンチャー」を知ってる古い(失礼!)人は楽しめる本だと思います。

Windows95、IE の開発者だった方が書いている話なので、非常に興味深いです。ブログのまとめとして読むのも良いでしょうし、特別対談も豪華キャストで面白いです。私のお気に入りは古川享氏との対談で、当時のアスキー(月刊ASCIIやアスキー神社などなど…)をリアルタイムで知っている人間にとっては懐かしさとともに「あーあれはこんな事があったからなんだ」という事がわかったり…私は買ってすぐ喫茶店に入り、あっという間に読んでしまいました。



◆ここで言う「おもてなし」とは「する側」?「される側」?
さて、この本は間違いなくお薦めできる本なのですが、一点だけ気になる事があります。それは中島氏が非常に気に入っておられる、User Experience を「おもてなし」と訳す事についてです。

第1章の p.17 にどういう経緯でそのように言うようになったのかが書いてあるのですが、要するに「訳語を募集してブログにそのようなコメントがついたから」ということらしいです。それはそれで問題ありません。気に入った言葉がなんであれ本人がいいというならOKです。ただ、なんか訳語というか、その代わりとして使われると引っかかる。なんだろう?と思ったわけです。中島氏もずいぶんと訳に困ったように本で書かれていますし、ちょっと訳出するのが難しい言葉ではあります。でもその違和感を私なりに「日本語化」しておかないと、さらにしっくりこない訳です(何しろ私はエクストリーム・プログラミングとか言われても、直感的にわからない人なので…orz)。

User Experience というと、ユーザが感じたり体験したりすること丸ごと全部!という感じが私にはするのですが、そこにはあまり「体験させよう」「体験しよう」という「ベクトル」は無いように思います。行為の主体は User でしょう。

でも、日本語で「おもてなし」というのは、ユーザ側では「受ける」ことだし、設計したり開発する側は「する」側というように主語が違ってきてしまう「ベクトル」のある言葉になってしまっているような気がします。その辺が私が「おもてなし」という言葉を当てはめることに違和感を感じる要因なのかもしれません。

◆著者の立ち位置と「おもてなし」という言葉を著者が気に入る理由
「おもてなし」は明らかに「意図して」行うのだし、Experience の意味には動詞もありますが「体験させる」という使役の意味はない(どちらかというと「体験する」)ので、「おもてなしする」という言い方の対比において、やっぱり違うんじゃないかなあ…と思うのです。著者も

『直訳ではないので、必ずしもそのまま入れ替えて使うわけにはいかないが』(「おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由 (アスキー新書 55)」中島聡著 p.17)

と述べているのでおそらく気がついていらっしゃることでしょう。しかし、なぜ著者はこれが気に入ったのか。それが気になります。それは著者のの立ち位置に由来するのではないかと私は考えました。著者が「おもてなし」という言葉が気に入る背景には、長年コンピュータのプログラム開発に携わってきた中島氏だからこその立場がにじみ出ているようです。

どうすれば良い UI になるか、どうすればみんなが簡単に使えるようになるか、そう考えてきた人だからこそUser Experience とは「おもてなしをする」側の方にいる人が、いかに売れる物あるいはみんなに使ってもらえる物になるか、あれこれ考えているから「おもてなし」という言葉がしっくりくるのかもしれません。

◆しかし、なんかちょっと違う気が…その違和感の正体
ただ、私が違和感を持つのは、いくら過剰とも言えるくらい演出された「おもてなし」を受けようとも、「おもてなしされる」側がサービスをする側に、なにがしかの「シンパシー」が無くては、「おもてなし」って成立しないよね…と感じるからなのです。そうするとたちまち、考え抜かれた「おもてなし」であっても意味の無い物になってしまう。しかし、それさえも「ユーザ自身の体験のうち」なのではないか?と私は考えます。

もちろん「成功する場合の」おもてなしの事を中島氏は語っておられるので、そうした点はこの本の範疇外でしょう。経営学というからには、やはり「おもてなし」が成功する話を想像してしかるべきだとおもいます。それが決して悪い訳ではなく、むしろ著者の立ち位置がわかるタイトルで好ましいのです。しかし、User Experience に「おもてなし」という言葉をあてはめると、どうしても私が感じてしまう「違和感」があります。

その違和感の正体は「おもてなし」という言葉を使うときに

・「おもてなしする」側が「おもてなしをされる」ユーザ側が受けるであろう良いフィードバックをあらかじめ連想している

・「おもてなしをする」側から「される」側へのベクトルが感じられる。「される」側の主体性はあまり感じられない

・分不相応な「おもてなし」/歓待を受けたときの居心地の悪さというか、あえていうならネガティブな視点が入ってきていない(今や環境に配慮して包装紙は省略されてしまう世の中ですし…)

という3点において experience と同じ意味合いを私が感じられないからなのでしょう。

もっとも「経験」や「体験」というときには、英語ではポジティブな話をするという暗黙の了解があるのかもしれませんし、もしそうならばネイティブやそれに近い語学力を持つ人にはあまり意味の無い違和感かもしれません。 Collins Cobuild-advanced Learners English Dictionary (Collins Cobuild)(英英辞書です)には good とも bad とも書いてないんですよね。気になる気になる…こんなところで引っかかっていては、とても中島氏のような、他人が喜ぶ「おもてなしの心」あふれる文章にはならないかもしれません(苦笑)

2008年3月15日土曜日

[本]「望みの人生を実現する単純だけど重要なこと」ジム・ドノヴァン



「望みの人生を実現する単純だけれど重要なこと」は近所の本屋さん(最近ディスカヴァー21の本をよく見かけるようになりました)でみつけて買った本です。表紙の手触りが良いのと、シンプルで落ち着いた表紙が気にいって即買いでした。

実は、自己啓発書はみんな同じような事が書いてあります。「目標を紙に書く」っていうのは、その最たるものかもしれません。他にも、いろいろ…ビジネス書や自己啓発書を読むとよく分かるのですが。本当に同じ事が書いてある。

では、なぜわざわざ同じ事が書いてある本を、私は沢山買うのか。それは、新しい事が書いてあれば、それはそれで嬉しいのですが、それよりも、沢山ある本のなかで、何が共通しているかを見つけるのが楽しいのです。なぜそれが大事なのかを、違った言葉で違う著者が語るのを読みたいのです。

同じ白いご飯でも、毎日それだけ食べていればちょっと食傷気味になります。でも食べないと力は出ない。じゃあどうするかというと、お茶漬けにしてみたり、お醤油をつけた味付けのりで巻いてみたり、おかずと一緒にたべてみたり、味噌汁ぶっかけで食べてみたり…というようなこをして、同じ物を食べ続ける。時々パンやパスタにしてみるけど、やっぱりごはんじゃないと…

自己啓発書も同じだと思います。同じ事を手を変え品を変え、いろいろに試してみる。そうすることで潜在意識に成功の鍵となる言葉をすり込むための作業をしているのだと言えるかもしれません。できれば栄養の沢山ある、偽装してない自己啓発書を読みたい :-) この本は、過去につらいことがあった(らしい)著者の経験がにじみ出ている自己啓発書だと思います。

この本で一番共感したのは「夜のニュースは見ない」ということです。以前はあまり気にしていなかったけど、病気をして以来、テレビのニュースは本当に自分がコントロールするこことのかなわない、悲惨なニュースや、為政者や役人の怠慢・無責任としか思えないニュースしかやっていないと思うようになりました。テレビのニュースの編集方針はたぶん変わっていないのでしょう。私の受け取り方が変わったんだと思います。見たり聞いたりすることの中で、つらい出来事への耐性が無くなっているのかもしれません。

そんなことを考えていたときにこの本を読んだのですが、ちょっと驚きました。ニュースを見なくていいと著者は書いています。そんなマイナスのイメージをすり込むより、前向きになれる本やオーディオブックを聞いた方が良いというのです。寝る前に悲惨なニュースを見るなんて最悪なことだと。そうか、と私は思いました。私につらい事への耐性が無くなったと考えるのではなく、もともと、悲惨なニュースを見聞きするのは自分に対して最悪な事なんだと言ってくれた、そう思いました。

それ以来、夜のニュースを見ない事にしました。夕方のニュースは時々チェックするけど、事件や事故の話が多い夜のニュースは出来るだけ見ないようにしています。何が変わった訳ではないけど、本を読む時間は増えたし、嫌な気持ちになる時間は少なくなったと思います。

スポーツのメンタルトレーニングと一緒で、自分の望みを実現したいなら、それを具体的に、あたかも実現してしまったかのようにイメージすることが大切なんだな、ともこの本を読んで思いました。メンタル・トレーニングとビジネス書にある自己啓発の方法との共通点は今まで考えたことも無かったのですが、この本を読むと「あ、そうか!」とその共通点に多く気がつきました。思えば、この間読んだ茂木健一郎氏の「脳を活かす勉強法」で語られていた「強化学習」も「強くイメージする」為の方法の一つと言えないこともありません。自分の脳をプラスの方向に回すやり方というのは、どれも同じ作法があるのだということが、大量の自己啓発書、勉強本、ノウハウ本と呼ばれるジャンルの本を読むことによって、私の中にもだんだんとイメージできてきたような気がします。

2008年3月14日金曜日

新インディ、ジュンク堂書店池袋本店で在庫見つけました

勝間さんがご自身のブログでも書かれていますが、「勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド」、あまりの売れ行きの良さに各地で在庫切れしているようですね。



今日たまたま寄った池袋のジュンク堂書店池袋本店のビジネス書売り場では、「勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド」が、背表紙ではなく「正面」を向いて「勝間本」コーナー(書棚の真ん中の段に陣取ってました!)に置いてありました。私の見立てでは、入ったばかりとおぼしき本のニオイがしました (^^; 10冊は表に出ていたようですよ!

今日のお昼の時点での観察なので、今あるかどうかはわかりませんが、どーしても欲しいと思っている池袋近辺にいらっしゃる方は、お時間のあるときに足を運んでみてはいかがでしょうか。

2008年3月12日水曜日

[本] 「科学哲学の冒険 サイエンスの目的と方法をさぐる」戸田山和久

科学哲学というと「科学?哲学?」という人が大半だと思いますが、科学を哲学するとはどういうことかを、センセイが学生に解説する形で明らかにしていこうというのが「科学哲学の冒険―サイエンスの目的と方法をさぐる (NHKブックス)」です。



科学史と科学哲学は大学院では同じ分野というかグループに分類されることが多いので、近い学問なのかと思っていたのですが、そんな事はないらしいということがよくわかりました。ただ、あながち間違いではなくて、科学史によって明らかになったことを科学哲学が利用する事はあるようだという事(p.169に言及のあるラウダンの悲観的帰納法とか)もあるらしいということなので、少しは私の直感もあたっていたというか。

科学哲学は難しい。何が難しいのか。演繹とか帰納っていうのは論理学、数学というようなところで顔をだす言葉だけど、この辺が何を意味するのかをわかっていないと、後の議論に着いて行けない。数学や論理学のような難しさがあると思います。

たとえば、アラン・ソーカル事件(p.135 にある「ソーカルのでっちあげ」)は有名だけど、実際何があったのかを理解するには、その背景となったポストモダンってなんだとか、何が論争の種になっているんだとか、そういう事をわかっていないと、何が起こっているかさえよくわからない。日本でもポストモダンは流行したし(いやー、当時かぶれた人はたくさんいたと思う)、ポストモダンっぽい学者は大勢いたけど、結局何を言いたいのかよくわからなかった。私自身は「脱構築ってなに?」くらいの意識だったし… だから、そういう事件があったということだけでも、なにやら一種の爽快感を感じたのですが、じゃあ何が問題だったのか、ということになると、この本のように、最初から説明してくれないとなかなかわからない訳です。

このブログを始めた頃のエントリで、「司法関係者だから、だまされないとか、うそをつかないとか、まちがわないとか、そういう事ってあるんだろうか?」と書いた事があったけど、科学に対してこういう疑問を呈するのが科学哲学と言えるかもしれません。私は「メールに書いてある事が本当かどうか確認した方がいいですよ、私は嘘の情報だと思いますけどね」とメールしたら怒ってしまった人がいたんだけど、そいうことをもっとあからさまにやったのが「ソーカル事件」なのかなと思ったけど、この本の解説によれば、もっと複雑な問題があるらしい、ということがよくわかります。

いきなり図書館で借りてきた「「知」の欺瞞―ポストモダン思想における科学の濫用」を読んでもよくわからないので、もうちょっと最初にもどらないとなーと思って買ってきた「科学哲学の冒険」でしたが、今のところ、入門書としては先日の「哲学思考トレーニング (ちくま新書 (545))」とこの「科学哲学の冒険―サイエンスの目的と方法をさぐる (NHKブックス)」を読んで正解でした。

じゃあ、私はどこを目指して読んでいるかというと…とりあえず、「疑似科学」の線引き問題が理解できるようになりたいなと思っています。良い本があったら是非ご紹介ください!

2008年3月9日日曜日

[お薦めの本]「脳を活かす勉強法」茂木健一郎

「脳を活かす勉強法」は「アハ!体験」ですっかりおなじみになった、茂木健一郎氏の本です。サブタイトルに「奇跡の『強化学習』」とあるのですが、これがこの本のキモのようです。



要するに「勉強」を嫌だと思わずに一生懸命やってみて、誉められて、さらに好きになって一生懸命やる、というサイクルを繰り返すことで、脳の学習機能を最大限利用できる、ということだそうです。

茂木氏自身は「最初から一番ではなかった」けれど、最終的には「クラスや学年で一番になっていた」とこの本で語っています。じゃあ、どんなことがあれば「一番」になれるのか。

それは、「勉強のしかたが分かったから」に尽きます。[p.7 「はじめに」より]

勉強の仕方が分かったから!考えてみると凄い。「内容が分かったから」じゃなくて、「勉強の方法が分かったから」これは無敵ですね。やり方さえ分かるんであれば、ターゲットとする内容をその方法で処理していけば結果が出るわけですから、確かに賢いと言えます。

その賢いやり方とは何かは、本を読んで頂くとして。茂木氏ほどの強烈な体験にはなっていないかもですが、似たような経験をしたことがあります。

私は理系選択でありながら数学はずーっと苦手でした。高校時代の初めは言語学かなにかを勉強したいなとぼんやり思っていたのが、友人が使っていたコンピュータ(プログラム電卓でしたけれども)に開眼し、それから理系に進むことにしたわけです。なので、数学の基礎っていうのがあまり出来ていない状態で、数学の受験勉強もあまり進まない始末。(そのわりには「数学セミナー」を読んで、「美しい(?)」数学の世界にあこがれていましたが…)成績はあまり良くない。はっきり言って不満足。でも「嫌いにはならないでおこう!」とずっと思っていました。物理にしても化学にしても、成績は良くないけど、嫌いにはならない。それは一緒でした。

大学に入ってからのある日、たぶん電気回路か制御理論かなにかの問題を解くレポートを書いていたときのことです。大学の何年生だったか…忘れましたが。

電気回路があって、ある波形を入力したときの応答を導く問題でした。式を立ててみると、ものすごーく、面倒くさい数式です。基本形を合成して方程式を解けば回答できる筈なのですが、なかなか回答できない。対数だの指数だののオンパレードで、微分積分の操作が旨く行かない。そうこうしているうちに徹夜態勢になり、朝までずーっと式を変形し続けて、少し寝て、また朝起きて電車の中でも考えて、授業中もずーっと考えて、昼休みもご飯を食べながら考えて(じゃないとレポートの締切に間に合わない!)、午後最後の授業の時も内職しながら考えて、やっと満足のいく波形になる式ができました。レポートはぎりぎりセーフで提出できたのでやれやれでした。本当はもっと綺麗に整理できたらしいんだけど、とにかく自分の力で解けたというのが凄く嬉しかった。そんなことがありました。後で先生がレポートを返しに来てくれたときにもっと綺麗な式の変形を先生が教えくれたのですが、わざわざ丁寧に教えてくれるとは思っていなかったので、それがとても嬉しかった!成功体験ではないけど、このような体験が「強化学習」の入り口にはなっているような気がします。

その後あまりそういう集中力は発動されていないけど(デバッグで「はまった」ときと、大学院に行くときくらいか?)物凄く嬉しくて、数学っていいなあと思って(電気回路の授業ではなく(笑))以来、あまり近い知り合いではないにしろ、少し話したことがあって「いいなー」と思ったちょっとあこがれのあの人、くらいのポジションに数学がいるわけです。

思えばあれが「フロー状態」というものなんだなぁと思います。全然眠くないし、楽しくて辞められない。解けないと気持ち悪くてほったらかしておけない。そんな感じだったと思います。ずーーーーっとひたすら考えている状態っていうのは、想像以上に気持ちのよい状態だというのは良くわかります。

でも、そうそうあの状態が訪れるとも思えません。最初はいやいやでも、はまると続くのですが、最近はなかなか難しいものがあります。そこでこの本で注目したいのは、第6講の「脳のコンディションを把握しよう」の中で言及のある方法です。自分の脳をモニタリングする作業は、自分にしか出来ないとあります。これをせずには「フロー状態」に入る自分も分からないわけで、どこをどう「強化」していけば良いのかも分かりません。このことが余り今まで自分自身できていなかった様な気がします。ではどうコンディションをモニターすればいいか?

Life Hack の方法で「ユビキタス・キャプチャー」と言われる方法があります。自分の考えたこと、行動したことなど、なんでもかんでも記録をとるという方式で、「忘れるための安心感」を得るために実践するらしいのです。これが「脳のコンディション」のモニタリングにも役に立つのでは、と思います。どういう方法でモニターするかについては「脳を活かす勉強法」のなかでは十分には言及されていないのですが、目標を達成したいのであれば「何が苦手なのか」「何が得意なのか」を自分でいつも問う必要があるでしょうし、それを忘れないで後で確認される為にも、「ユビキタス・キャプチャー」は役に立つように思います。(考えてみれば、レコーディング・ダイエットもその一種ですね。)

問題集を解いた後に「この問題は易しい」「この問題はまだよく分からない」といったことも書いておけば、たとえ正解してもずいぶんと違うのではないでしょうか。書いておけば、あとで自分のドーパミンのスイッチがどの辺にあるのかも探しやすくなるかもしれません。

というわけで、本のオビにもある「あなたの脳は、年齢、環境に関係なく、飛躍的に成長する!」という惹句を信じて、是非日々の実践に取り入れてみようかと思います。

2008年3月5日水曜日

[お薦め本] STUDY HACKS! --- 勉強のための Hacks を勉強せよ!

今日は小山龍介著「STUDY HACKS!」を読みました。この本もガジェット活用法満載です。前著「TIME HACKS!」とあわせてよむとさらに効果的だと思います。



chapter1 ツールハック 機能と形態
chapter2 環境ハック 身体と環境
chapter3 時間ハック すきまとながら
chapter4 習慣ハック 愛着と定着
chapter5 試験ハック 選択と集中
chapter6 語学ハック リズムとゆらぎ
chapter7 キャリアハック STUDYとSTUDIOUS
(東洋経済新報社ホームページより)

p.235に言及のある「ブルーオーシャン戦略」というキーワードを最近良く目にします。新しい市場を見つけようとする傾向は、それだけ既存の市場の競争が新興工業国の台頭で激しくなっている事でしょうか。とすれば、この本のテーマである「眠れる野生」を目覚めさせるために勉強し、IDEA HACKS! や TIME HACKS! に見られるようなアイディアの創出・時間管理を実践することが重要になるということですね。

この本の chapter1 から chapter6 までは著者が実践した事がある手法の解説です。勝間さんの「効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法」(以下「グーグル化本」)で紹介があった手法とかぶっている部分もありますね。それは決して悪いことではなく、むしろ、ビジネス書を書く人たちはこうやって作業効率をあげているんだなという証左になるのではないでしょうか。

軽いLet's Noteを使い倒したり、ICレコーダーなどを活用した「ながら勉強」であるとかということはすでにLifeHack業界(?)では「標準」のようです。しかも1年に一度パソコンを買い替えて使い倒そうと p.39 の note 欄で著者は述べています。これって、私の「最新のPC買いたい病」を正当な行動に昇格してくれる理由にしてくれたのでは…ちょっと解釈が違う気もしますが(笑)
(マカーな私としては、仕事にも遊びにもMacをお薦めしたい所です!)

もっと勉強する環境をととのえるためのHackが、この本の読みどころの一つだと思います。「お経」を聞いて集中するというのは初めて聞きましたが、グレゴリアン・チャンツ Gregorian Chant(グレゴリオ聖歌)を聞いて瞑想するのと同じ効果があるのかもしれません。この本では「理趣経」という密教系のお経がお薦めだそうです。テクノもお薦めとのことですが、これは私は昔から実践してました(w

お経でもクラシックでもカンツォーネでもオペラでもいいのですが、自分が「言葉」としてとらえられるような曲は集中の妨げになる場合もあるので、注意したほうがいいですね。私は勉強中に J-POP や「言葉」として聞こえてしまう一部の英語の歌は勉強中には気になってしまうので聞かないことにしています。思えば勉強中にJ-POPを聞いていたのが受験失敗の原因だったかも(苦笑)

STUDY HACKS! の文中にもありますが、ここには内容を書くのをはばかられるので(笑)興味のある方はウィキペディアで意味を調べましょう!

「理趣経」| Wikipedia 日本語版
http://ja.wikipedia.org/wiki/理趣経

この著者の本だけではないのですが、LifeHack にカテゴライズされるであろう書籍は、全体的に何やら無我の境地に達しているような言葉が多いような気がします。「人生をHackする」とは、もしかすると「禅問答」のようなものなのかもしれません。もしそうであるならば、LifeHack が好きな人たちは、仏教の教えを Hack するといいかもしれないな〜などと、読みながら思ったのでした。

追加情報:
Smoothさんの所と、Dream Seedさんの所と思いっきりネタがかぶりました。取り上げたネタがかぶるっていうのは、とてもうれしい。けど、自分の文章下手が恥ずかしい、です。

【まさにスタデイハック!】「STUDY HACKS!」小山龍介|マインドマップ的読書感想文
http://smoothfoxxx.livedoor.biz/archives/51347119.html

根性で勉強をしてはいけない | Dream Seed
http://www.dream-seed.com/weblog/archives/2008/03/post_686/