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2008年3月15日土曜日
[本]「望みの人生を実現する単純だけど重要なこと」ジム・ドノヴァン
「望みの人生を実現する単純だけれど重要なこと」は近所の本屋さん(最近ディスカヴァー21の本をよく見かけるようになりました)でみつけて買った本です。表紙の手触りが良いのと、シンプルで落ち着いた表紙が気にいって即買いでした。
実は、自己啓発書はみんな同じような事が書いてあります。「目標を紙に書く」っていうのは、その最たるものかもしれません。他にも、いろいろ…ビジネス書や自己啓発書を読むとよく分かるのですが。本当に同じ事が書いてある。
では、なぜわざわざ同じ事が書いてある本を、私は沢山買うのか。それは、新しい事が書いてあれば、それはそれで嬉しいのですが、それよりも、沢山ある本のなかで、何が共通しているかを見つけるのが楽しいのです。なぜそれが大事なのかを、違った言葉で違う著者が語るのを読みたいのです。
同じ白いご飯でも、毎日それだけ食べていればちょっと食傷気味になります。でも食べないと力は出ない。じゃあどうするかというと、お茶漬けにしてみたり、お醤油をつけた味付けのりで巻いてみたり、おかずと一緒にたべてみたり、味噌汁ぶっかけで食べてみたり…というようなこをして、同じ物を食べ続ける。時々パンやパスタにしてみるけど、やっぱりごはんじゃないと…
自己啓発書も同じだと思います。同じ事を手を変え品を変え、いろいろに試してみる。そうすることで潜在意識に成功の鍵となる言葉をすり込むための作業をしているのだと言えるかもしれません。できれば栄養の沢山ある、偽装してない自己啓発書を読みたい :-) この本は、過去につらいことがあった(らしい)著者の経験がにじみ出ている自己啓発書だと思います。
この本で一番共感したのは「夜のニュースは見ない」ということです。以前はあまり気にしていなかったけど、病気をして以来、テレビのニュースは本当に自分がコントロールするこことのかなわない、悲惨なニュースや、為政者や役人の怠慢・無責任としか思えないニュースしかやっていないと思うようになりました。テレビのニュースの編集方針はたぶん変わっていないのでしょう。私の受け取り方が変わったんだと思います。見たり聞いたりすることの中で、つらい出来事への耐性が無くなっているのかもしれません。
そんなことを考えていたときにこの本を読んだのですが、ちょっと驚きました。ニュースを見なくていいと著者は書いています。そんなマイナスのイメージをすり込むより、前向きになれる本やオーディオブックを聞いた方が良いというのです。寝る前に悲惨なニュースを見るなんて最悪なことだと。そうか、と私は思いました。私につらい事への耐性が無くなったと考えるのではなく、もともと、悲惨なニュースを見聞きするのは自分に対して最悪な事なんだと言ってくれた、そう思いました。
それ以来、夜のニュースを見ない事にしました。夕方のニュースは時々チェックするけど、事件や事故の話が多い夜のニュースは出来るだけ見ないようにしています。何が変わった訳ではないけど、本を読む時間は増えたし、嫌な気持ちになる時間は少なくなったと思います。
スポーツのメンタルトレーニングと一緒で、自分の望みを実現したいなら、それを具体的に、あたかも実現してしまったかのようにイメージすることが大切なんだな、ともこの本を読んで思いました。メンタル・トレーニングとビジネス書にある自己啓発の方法との共通点は今まで考えたことも無かったのですが、この本を読むと「あ、そうか!」とその共通点に多く気がつきました。思えば、この間読んだ茂木健一郎氏の「脳を活かす勉強法」で語られていた「強化学習」も「強くイメージする」為の方法の一つと言えないこともありません。自分の脳をプラスの方向に回すやり方というのは、どれも同じ作法があるのだということが、大量の自己啓発書、勉強本、ノウハウ本と呼ばれるジャンルの本を読むことによって、私の中にもだんだんとイメージできてきたような気がします。
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