親指シフトウォッチ: Re: (203)?面白いように仕事が進む?知的生産術「三種の神器」?(@We love 200LX.)
次に、私が「あれ?」と思った部分の元記事を引用。
(203)?面白いように仕事が進む?知的生産術「三種の神器」?| We love 200LX.
このことを、指を多用するプロのピアニストに直接聞いてみたら、よいシフト方法ではないと言っていました。キーボードのシフトに親指を使うと、小指を使うのと違って、手全体がの動きが制限されてしうために、各指の独立性が損なわれてしまうのだそうです。
以下、私自身の考えです。
私自身もピアノを弾きますが、ピアノと親指シフトは動きが違うと思います。それだけに単純な比較は難しいです。どこが違うかについて、もう少し考えてみました。
もちろん、ピアノでは親指の動きを制限されてしまうと表現力が低下するとか、そういったことはあるかもしれない。ピアノで親指を全音符で押さえている間は、ほかの指で32分音符を3連符こみで弾くとかすると超絶技巧になってしまいます。薬指と小指の力はどうしても弱くなりがちだし、親指だけはほかの指とは明らかに違った位置についているので、引用した先の発言になるのだと思います。
一方、ピアノのタッチがアナログだとしたら、親指シフトはデジタル。親指シフトはしっかりキーボードを押さえられればいいし、文章を入力するときは、親指とほかの指で同時打鍵するときにも、必ず一旦キーボードから指を「離す」操作が必要です。これをしないとほかの文字を入力できません。つまりずーっと親指で親指シフトキーを押さえている必要はないのです。おそらくぎっちょんさんが引用された元記事を書いた方やプロのピアニストの方は、親指シフト入力の操作にこんな特徴があるということをご存知でなかったのかな、という気がします。
ピアノの動きに例えて言うなら、親指シフトキーの打鍵時の動きは常に二和音を四分音符や八分音符をスラーなし(どちらかというとスタッカート)で弾いているようなもの。しかも常に二和音ではなく、単音で弾く場合もあるのです。これならピアノの手の動きの自由度ほど、親指シフトには要求されないんじゃないでしょうか。
親指シフトは「親指が固定されている」のでは決してなく、あくまでも「ほかのキーと『同時打鍵』する」ためにあるものです。これが一般のパソコンのshiftキーと違うところです。
それとは別に、ある程度ピアノを弾いたことがある人には、ピアノ弾きだからこそのメリットがあると思います。それはもちろん親指でシフトするということの操作と、ピアノを習うときに最初の頃習うであろう1の指(親指)とほかの指で二和音を弾く動作が似ていることです。親指シフトの入門者が最初に戸惑うのは親指シフトキーとの「同時打鍵」だそうですが、ピアノを弾いたことがあるひとには、さほど違和感はないと思います。むしろ、ピアノを練習したことがある人は、そうでない人に比べて、キーの配置さえ覚えてしまえば十分速い入力が可能になるし、習熟までの時間が短縮できると思います。
というわけで私は「決して親指シフトは悪い入力方法ではない。むしろ、打鍵数をローマ字入力よりは圧倒的に少なくでき、JISかな入力のように入力位置が偏るといったことのない、実用上バランスのとれた入力方法である」と思っているのですが、いかがでしょうか。もちろん、自分の慣れた方法があれば、趣旨替えすることをお勧めするものではありません。しかしながら、そのピアニストの方が述べられたと言っていることに、親指シフトのキー操作への誤解があるように思いましたので、その違和感の元について考えてみました。
2 件のコメント:
http://nicola.sunicom.co.jp/thumb2_1.html
ここには、親指シフトは、「同時打鍵」と書いてある。
だから、シフトキーの打鍵はカウントしていない。
同時打鍵でなくても良いのだとすると、ここに書かれていることはウソ(ひいきの引き倒し?)なんだろうか?
>匿名さん
コメントありがとうございます。
お返事したいのですが、コメントされた意味がわかりかねましたので、いくつか質問させていただきます。
1) どの部分が「ウソ」とお考えなのか明らかにしていただけますか?
2) 同時打鍵でなくてもよいというのは、どの入力方式の何が同時打鍵でなくてよいと思われるのでしょうか?
3) ひいきの引き倒しとお考えになられた元の部分を明らかにしていただけますでしょうか?
お答えいただければ幸いです。
コメントを投稿