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2008年2月26日火曜日

日エレが踏んだ Apple ファンの怒り --- MacBook Air のデザインと日本製PC のデザイン

先日「日経エレクトロニクスで MacBook Air がアレだと言われている件について」というエントリを書きましたが、それについての反論(?)が元のサイトで出ています。

Appleファンの怒りが示す設計思想の根本的な違い | Tech-On (日経エレクトロニクス)
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/TOPCOL/20080226/147982/

私も Apple の作る製品のユーザですが、やはりデザインセンスは国内某社よりは Apple の方が見た目がきれい。デザインが良ければそれだけで「持っててよかった〜」という気になるのはその通り。だから、みんなが「disられた!」といって怒っても、この場合はよくわかります。

とっても満足している人に対して「それってカスだよね」みたいな言い方を(直接的ではないにしろ言ったも同然なことを)すれば、そりゃ怒るの当たり前でしょう、と思いました。みんな MacBook Air を持てて嬉しいんだから。間違っても(飽きるまでは)けなしちゃいけません。それはファンからすれば「いじわる」な行為と取られても仕方ないかも。アメリカにはコアなファンが多いから、地雷を踏みたくなければ、もっと書き方に工夫が必要だったかもしれません。でもこのTech-onの記者氏の場合、それを狙った記事っぽいですね。

Apple が作るものは Tech-On の記事を書いた人が言う通り、なにかしら機能がはしょられている場合もあるわけで、そこは日本のモバイルPC事情を知るユーザにとっては不満な点です。もちろん達観している Apple 信者もいれば、私のように Windows Vista をデスクトップ機でつかったり、別に Winodws 用のノートPCを持っていたりする層もいるわけです。Apple信者はともかく、後者の場合は Apple 以外のデザインじゃ飽き足らずに Macintosh を使っているかもしれないわけで…どれか一つに決める必要もないけど、高い機械だから、もしホンモノのAll-in-Oneタイプのおしゃれーなノートパソコンに出会えたら、ずーっとそれを使うかもしれません。Lets's Note は IBM ThinkPad 亡き後のユーザニーズを良く取り込んで日本人好みに仕立て上げた技術力は凄いと思うけど、デザインは私にはいまいち…いや、機能は十分なんですけど。

角ばったデザインよりも丸みをおびたシンプルなデザインが「おしゃれ」と言われるなら、そういう物を日本のメーカも目指せばいい。サブノートはほとんど日本の国内仕様なんだから、そういうところでもっとデザイン的な冒険をすればいいのに…と思います。何でもかんでも丸くなきゃいけない、ってものでもありませんが。

デザインの話で言えば、INFOBAR2 は見た目一発で気に入って買ったしまいました。でも、デジカメがきれいかといわれたら、ちょっと疑問符がつく。デジカメとしては何だけど、これは携帯電話だし、手触りが良いのが気に入って買ったから、別に不満だとは思わない。それがデザインの力なんではないでしょうか。通話機能が酷すぎれば問題外だけど、ついていれば問題ないカメラであるとかそういう「おまけ」機能はあればいいっていう程度だし。でもメールが打ちにくかったりしたら、それは×。というような、機能のバランスを判断するのがどうも日本の一般的な工業デザインとかメーカは苦手なように見えます。デザインと機能のバランスが、だんだん消費者と乖離してきているんではないかと思います。耳が痛くなっていらい、携帯電話では音楽聞かないし…それよりも、お気に入りの音楽を携帯に着うたとして転送できたほうがよっぽど嬉しい。

※最近の着うたは「着」うたでさえないのが頭にきてます(これはデザインとは別の話)

一般にパソコンを使うって言ったら、Webページを見るとか、メールを読んだり自分で書いて送ったり、ワープロソフトで文書をつくったり(表計算の場合もある)と、そんな用途が主だと思う。だったら、もっとそういう使い方にフォーカスした「おしゃれなデザイン」のパソコンがあってもいいんじゃないかなあ。インターネットと Office ソフトはめちゃくちゃ早いけど、ゲームには使えませんとか…逆にグリーンでクリーンなPCとか言って、手回し発電機のついたパソコンとか…(どこかから出る出ると言う噂だけは良く聞きますが)

あちこちで言われているように、クロック競争はもう一段落しているわけだし、今はコアを増やして並列化っていうのがどうもCPUやパソコン開発の流れらしいけど、結局ソフトがそれに追いついて行ってない気がします。

パソコンはだんだん家電化しているわけで、家電がデザイン重視なのは、今や当たり前。Steve Jobs が Apple Cmputer から Computer を取ってしまって、いつの間にか(ビートルズの版権を管理する会社ともめてまで)Apple Inc. にしたっていうのは、明らかに携帯電話/家電市場への参入狙いだっていうのをどこかで読んだ事があります。(<元記事探せませんでした…すみません)

だったら、PC=家電で、家電はデザイン重視っていう流れを、日本のメーカはもっと自覚した方がいいのではないでしょうか。ハードウェアよりソフトウェア、筐体はデザインで勝負!くらいの勢いでやってかないと〜って、思うんですが。ユーザがこんな所でぐだぐだ言った所で始まらないのはわかっているけど、やっぱりもっと国内で所有の喜びを与えてくれる面白いパソコンが出てきてほしいと思う訳です。そういうユーザの嬉しい気持ちさえ演出できるような、グランドデザインが出来るメーカがでてこないかなあ。

それに昔なんであれだけワープロ専用機が(その当時のパソコンより)売れたのかっていうのを、メーカはもっと良く検証したらいいのではと思います。あの当時は誰もがパソコン通信するわけではなかったけど、ワープロで通信してそれで一応の使い方は出来ていたし、結構よかったと思う事もあります。もしMS-Office(OpenOfficeでもいいけど)専用マシンがあったとしましょう。ブラウザとメーラとOfficeしか使えないけど、っていう機械は不便そうだけど、自宅で使う一般ユーザ向けやオフィス用途ならそれで十分なのではないかなあ。プログラマやゲーマーでも無い限り、高性能なパソコンってあまり必要ない気がする。パソコンにテレビついていても、周りに気を遣ったりしてあまり見た気にならないし、そもそも、オフィスで時間中にテレビ見られないし。

かつては Sony 信者で Apple 信者な私でしたが、最近はなんだか気がつくと Apple 製品ばかり使ってます。それって、この一件となにか関係があるように思われてなりません。Windows Vista と IE7 と MS-Office 2007 が異様に使いづらい(UIの変更が{大き|多}すぎ)だからというだけではなく…

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