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2008年2月28日木曜日

Getting Things Done と The Seven Habits は「交わる」か?

Lifehacking.jpの mehori さんのエントリ;

成功は GTD と7つの習慣の出会うところにある? | Lifehacking.jp
http://lifehacking.jp/2008/02/balance-of-gtd-and-7habits/

を読みました。mehori 氏はこのエントリで GTD ( David Allen の Getting Things Done: The Art of Stress-Free Productivity) と Covey 博士の「7つの習慣」の考え方やその実現方法について考察されています。

私は GTD は初心者(というか、まだ原著を読み終わってない…)なので、あまり語る資格はないかもしれません。しかし、フランクリン・プランナーは(不真面目だけど)かれこれ10年選手なので、私が経験したことからは何かしら語れるような気がします。そんなわけで、私も mehori 氏に習って、少し考えてみました。

■The 7 Habits は GTD と「交わる」性質のものか?
 GTD への理解が足りないので、以下の私の理解では違ってるかもしれません。mehori 氏は「GTD と 7つの習慣の交点」と述べておられましたが、その点がちょっと引っかかっています。

 私が(直感的に)思っていたのは「GTD は『7つの習慣』の実現手段のバリエーションではないか?」という事です。「交わる」というと、なにか別の物が一点で交差しているように思えるのですが、どちらかというと「7つの習慣」は『人生の指針』のようなもので、「GTD」は『具体的なプロジェクトを実行し終わるための方策』と理解しています。だとすれば、別々の道を歩んできてあちこちで道が「交わる」性質のものではなく、「GTD」を包含するのが「7つの習慣」なのではないか、と思いました。「7つの習慣」と「GTD」がどこかの「点」で交差する、というのはちょっと違うのではないか?と考えています。

■Covey 博士の GTD と The Secret を "too simplistic and superficial" と言った意味
 mehori 氏の読んだ Zen Habit の記事では、次のような下りがあります。

ZH: Have you read Getting Things Done and The Secret? What are your thoughts on those two separate phenomena?

Covey: I have read these books and have enjoyed them and believe they contain elements of wisdom and practical suggestions. But for me and my world they are too simplistic and superficial.

 The Secret は全く読んでいないので分かりませんが、どうも古今東西の知恵を収集したものらしいです。一方、GTD は David Allen が考えた、何かをはじめる時に敷居を下げる工夫というか、具体的な「プロジェクトを実行する」ためのステップを詳細に書いているものと理解しています(最後まで読んでないので、今のところ、ですが)。

 Covey 博士が「too simplistic and superficial/あまりにも単純で表面的すぎる」といったのは、方法が簡単、というよりは、その「世間一般の思想」や「これら2つの本がもてはやされる現象」が単純と述べているのではという気がします。なぜなら、この質問では、インタービューアーは「現象」と聞いています。

  拙訳:「Zen Habit: それら各々二つの現象についてどう思われますか?」

この意味は「この2つが流行っているという現象について」を聞いていると思われます。なので「GTD が単純である」と読んだ(ように思える)mehori 氏の見解は、私にはちょっと違うような気がしました。

「7つの習慣」が成功法則をより「抽象化」したもので、GTD が「具体的に」物事を実行するためのツールだとすれば、それは互いに補完しあうべきものではないでしょうか。それについては Covey 博士も異論は無いのではないかと思います。実際にインタビューに "What is your work setup?" というような質問に答えておられますし…

 古今東西の「成功に関するアイディア」を調べてきた Covey 博士にとっては、「成功する方法」や「成功した他人のアイディア」を安易にまねることは「単純」で「表面的」である、と言いたいのではないでしょうか。もっと「7つの習慣」でいうところの、「インサイド・アウト inside-out 」を大事にすること、自分の内側から出てくるアイディアをよく考えるべきではないか、と考えているように私には思えてなりません。



というわけで、タイトルに対する私の現段階の結論は

「成功は GTD と The Seven Habits の「交点」に有るのではなく、The Seven Habits でたてた戦略が GTD の戦術で旨く働いたときに訪れる」

です。たぶん mehori 氏と同じような考えなんだと思いますが、表現の仕方がかなりちがうな、感じ方や理解の仕方は人それぞれ違うものなんだな、と改めて思いました。まだまだ勉強が足りない部分も有りますが、今の私の考えを書いてみました。皆様にご意見いただければ幸いです。

2 件のコメント:

eddie さんのコメント...

Lifehacking.jp の mehori です。深い考察、興味深く拝見しました。

> 「GTD」を包含するのが「7つの習慣」

自分は両方が好きなので「交点」と表現しましたが、実際はおっしゃるとおり、包含関係かもしれません。

完璧に「7つの習慣」特に「第3の習慣」を実践できていれば GTD は必要なさそうですし...。

私はなかなかそこまでいかないので、GTD の側面援護が不可欠になっています。

Sio さんのコメント...

>eddie (mehori) さん、
拙文を読んでいただいた上にコメントまでいただき、ありがとうございました。ご本人にコメントいただけてとても嬉しいです。

ちょっとした表現の違いだとは思いましたが、なんとなく引っかかった「元」を考えていたら、このような文章になりました。

「7つの習慣」を全部!実践できていれば素晴らしいでしょうね。「第3の習慣」=「重要事項を優先する」(自己管理の原則)と GTD の考え方がほぼ一致するのは、偶然でもなんでもなく、まさに「原則」だからだと思います。

偉そうなことを書きましたが、私はどちらかというと「劣等生」の口です。なかなか GTD も習慣も実践することは難しく、四苦八苦しています。それでも「知る前」と「知った後」では、行動に少しずつ違いが出てきたように思います。(昔はもっと chaotic でした…)

mehori さんのサイトや GTD ・「7つの習慣」といった優れた技と考え方を学んで、頭の中をスッキリさせたいと思っています。今後ともよろしくお願いします。