パラメトロン計算機ができて50周年なんですね。パラメトロン計算機と言ってもわからない人は多いと思いますが、日本の黎明期の国産計算機です。パラメトロンとは故後藤英一先生が発明された素子で、これを計算機回路の素子として使って東大物理の高橋秀俊研究室で作られたのがパラメトロン計算機 PC-1 です。
次に挙げるリンクは PC-1 のイニシャル・インプット・ルーチン(またはイニシャル・オーダ)を作った和田英一先生のページです。参考文献へのリンクが豊富です。
パラメトロン計算機 PC-1
http://www.iijlab.net/~ew/pc1/
次のリンクは近日開催の記念行事のページです。PC-1 ゆかりの方々が講演されるようです。興味のある方は是非どうぞ。
パラメトロン計算機 PC-1 完成50年記念行事のご案内
http://www.iijlab.net/~ew/pc-1.50.html
PC-1 を作るときに参考にしたとされる EDSAC のイニシャル・オーダを読んだことがありますが、ものすごくトリッキーで、非常に感心しました。どうしたらこんなソフトがくめるのだろうかと…
私は決して数学の力があるわけでも、天才的なプログラマでも何でもありません。しかしながら、それ以来、自力で何かを最初から作れる技術力というのをちゃんと確保しておきたいと思うようになりました。
しかし、ハードの設計をして OS からツールまで全部作れる技術っていうのは、なかなか個人単位では難しいですね。だからそれを作る人は皆の尊敬を集めるんだなとつくづく思います。(この間テレビでやっていた技術オリンピックは凄かったなぁ…)
50周年記念行事には出席する予定ですが(だいぶ前に申し込みました)、体調が悪くならなければいいなと思う今日このごろでした。
4 件のコメント:
Sioさんパラメトロンの会行かれるのですね、僕も申し込んだのでお会いできますね。
>のぶさん
それは嬉しいです!当日いろいろとお話できるのを楽しみにしています!
高橋秀俊というタグを見たのは初めてです。ちょっとうれしい。
たいへん恐縮です(^^;
わたしの恩師が、高橋先生の著書「数理と現象」にあった『計算機の哲学』を引いて、設計の哲学について教えてくれました。研究室の壁にでかでかと張り出されていたのを思い出します。
ですので、間接的にではありますが、学生ではなくなった今でも、日々お世話になっているなぁ…という気持ちです。
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